幼心から今まで、先生の言うそればかりを信じてきた報い。 「悪い子だね、アリス」 波打つ地面へと私の肌を滑り滴り落ちていく液体。湿った髪もなく、流れる血もなく、どこからかやってくる風が私の頬を撫でて髪を遊ばせる。 ぎゅっと、私を大切なものだと実感させるように抱きしめてくる腕に、私は戸惑う。 地獄の業火に焼かれる罪人の悲鳴にも似たその声の主は、そうして体を離すと私を地面へと下ろした。 足を地に付けて自分で立つ。波打つ地面は固い感触で、いつのまにか取り戻していた私の足の裏を支えた。 ピンク色と紫色のボーダーのパーカーを着て、チェシャ猫はにんまりと笑っていた。その姿を随分と久しぶりに見た気がした。「本当に悪い子だね、アリス」 チェシャ猫はフードを目深に被ったまま、にんまりと笑う。 そして、言うのだ。「オカエリ」 そして、言うのだ。「鍵があるのは、右手だよ」 チェシャ猫は鎖でぐるぐるに巻かれた箱を持っていた。 にんまりと笑って。Title of "Cheshire Cat has it. The key in right hand."to be continude...?*****というわけでチェシャ猫でしたー。正直誰がアリス抱きしめてても不思議じゃない状況っていうね。昨日は狐の嫁入りの打ち合わせに参加させていただきました!自己紹介があってめちゃめちゃどもった。ものすごくどもった。ひどくどもった。そして当たり前にフリーターという身分の悲しい周囲の目。いやNHKの人に「もし取材させてもらうとしたらかまいませんか?しないかもしれないですけど」とちゃんと補足説明をされただけですが。でも考えてみるに正社員とフリーターを比べると正社員のほうが圧倒的に多い気がする不思議。いえ、ぶっちゃけわかりません。というわけでニートになれないフリーターは眠い眠いいいながらアルバイトいってきゃーす。もはや自虐ネタ。と思うあたりやっぱりフリーターには若干マイナスの偏見と将来不安があるというね。たぶん一番自分に向いている職業(?)だとは思いますが。ではではいってきます。帰りも明日もいい天気でありますように。 [0回]PR