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「言葉は簡単だ。優しく言えば人を包み、ひどく言えば人を傷つける」

 証言台に立つのは、褐色の肌。黒い、兎の耳。
「……白色のウサギを名乗る。これはアリスへの冒涜という――罪だ」
 証言台を背に立ち、まっすぐに私を見つめる目は混濁による混沌が飾る漆黒。
 褐色の肌は、私の知る白いウサギ耳の少年とは対照的で、けれどその容貌は瓜二つ。なのに浮かべる笑みもまた、対照的。
「なぜだ!!」
 金髪から白いウサギの耳を生やした誰かは叫ぶ。踊る金の前髪の下のサングラスの向こうは、きっととても美しい顔に違いない。
 私はぽつりと吐き出した。
「……やっぱり、来てくれたの」
 期待は、していなかった。
 予想も、していなかった。
 それでも、その姿は当たり前のように私の目の前に光景として存在していた。まるであらかじめ決まっていたかのような予定調和の顔をして。
 ここまで「やはり」という言葉が相応しい展開もないんじゃないだろうか。
「アリス、お前は一体いくつ夢を見れば気が済むんだ?」
 ニヤニヤと嫌味な笑みを浮かべる、三月の名を冠す褐色の狂った兎に、私は泣きたくなるほどの安心感を覚えた。
「何故だ! どうしてブラック・ラビットがここにいる?! ここは、ここは――!」
「ここは、何処だって?」
 一歩、兎が足を踏み出す。褐色の手が証言台と傍聴席の間にある柵に触れると、木製の柵は音を立てて腐朽した。
「ここが何処か? ここが何処かだと?」
 褐色の兎はそのまま手に力を込める。柵は腐食を拡大させながら、ぐにゃりと兎が力を入れるまま容易に曲がった。まるでファンタジーみたいだ。青黒く変色し、柵はその姿を崩壊させる。
「こりゃあ面白い。実に不愉快だ」
 兎はそう言って笑みを深くした。
 一歩、踏み出す。
 褐色の兎が一歩、私に近づく。
 そして、腐り落ちて真っ赤なカーペットの上に転がった木片を踏み潰して、黒い兎の耳を持つ少年は私のところへと歩き始める。
「よくもそんな疑問を口に出せたもんだな、眠りネズミ。否――お前だからこそ、というべきか」
 私は思わず傍聴席から立ち上がって、後退した。その分だけ、褐色の兎から遠ざかる。
「いつまでサングラスをかけてやがる? ああ、それとも、外すことができないのか?」
 嘲笑するように鼻で笑う三月の名を持つ兎。
 どうして兎は眠りネズミに話しかけているのに私へ近づくのだろう。それにしても変だな、サングラスをかけているのはウサギのはずなのに、兎はまた随分とヘンテコなことをしているどうしてウサギのことを眠りネズミだなんて呼ぶんだろう。
「あまり俺んの邪魔をするなよ、眠りネズミ。いくら温厚篤実な俺にも、限界ってものは存在する」
「誰が温厚篤実ですって?」
 私の突っ込みに、兎はにやにやとした笑みを浮かべて流した。
 兎は私が離れるのを気に留める素振りも見せない。足取り軽く、私へと近づくように歩いていくる。
「俺が三月兎だということを忘れるな。俺はいつでもお前達を見ている。お前達がどこにいようと、何をしようと、何を思おうと、何を話そうと、俺はいつでもお前達の側に存在する。忘れるなよ眠りネズミ。俺が三月兎だということを忘れるな。俺はいつでもお前を見ている。お前がアリスに危害を加えようとすれば、俺はお前の歪みを喰う」
 饒舌な三月兎に、眠りネズミと呼ばれた金髪のウサギがたじろぐ。しかし、次の瞬間には憤慨した様子でウサギは駆け出した。裁判員席の机に乗り上げ、途中で二回ほど転ぶのも構わず、ウサギは駆けた。
 ウサギは証言台の前まで来ると叫んだ。
「私はウサギである! 不思議の国の物語の導き手である私が言うのだから間違いはないのだ!」
 法廷に声が響いた。


title of "■■■■■=rabbit"
to be continude...?
*****
一応宣言通り。


学校でプログラムの授業を受けていると無性に眠くなる。そして抵抗もなく、寝る。
後輩に教わってるときは眠くならないんだけどなぁ・・・うーん。


買い換えた携帯が予想外に使いづらくて戸惑っています。
キーの誤打はともかく、LISMOで音楽聞きながらEZ開けないなんて知らなかった…。前の携帯はLISMOで音楽流したまま待ち受けにできたのにこれは困った。
店頭で試動ができないのに「打ちやすそう」って理由だけでCASIOからTOSHIBAが悪かったのだろうか…最初に買おうと決めてたCASIO(G’zOne/W62CA)にすればよかったかなぁorz
――とまあ愚痴愚痴言っても、多分もう替えられないんで仕方ないか。
どうせ全キャリア通して仕様を統一するんなら、お試し期間設けて1-2習慣以内なら機種変更無料でできるとかいうサービスないのかな。ないですよね。作ればいいのにお試し期間。
ああでも、LISMOが復活して使いやすくなったのはよかった。ワイヤレスイヤホン買おうかなぁ。
とりあえずは水に注意なわけですね。ウォータープルーフにすればよかった気もしないでもないけどいいや。とにかく仲良くしてもらおう。
ようは慣れだな、慣れだ!


最近無駄に面倒くさいことが増えてきた。
とりあえずネット方面の面倒は某人がちょっとこっちに不快感を示したので一安心かな。よしよし。

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