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衝撃と混沌と冒険の軌跡

こんにちばんは。翼です。
前の日記から一月経っていることに動揺していますが大丈夫です。

少しネットのほうバタバタしますのでまた一ヵ月後とかになりそうなのが心配。
現在警備員としてぼちぼちやってます。警備先が自宅なのでぼちぼちやってる場合ではないですが。

すこし怠惰に生きすぎているので世界が色褪せてしまっていないか心配です。
キラキラした世界は見れるけど、目の覚める光景をなかなか見ていない気がします。
歩かないとなにも見えないですね。至極当たり前のことだけれど。


さて、今日のピータパン!  
  その昔、ピーターパンという少年がおりました。
  彼が住んでいる島では子供はずっと子供のまま。不思議な妖精や色とりどりの食べ物、美しい人魚に炎の鳥がいる、それはとてもとてもすばらしい島でした。
  ピーターパンが住むのは、一見平和に見えるそんな島でしたが、時折悪いことをする大人たちがやってきました。
  刃物や拳銃。強そうな大きな船。大人たちは島の人魚を遅い、妖精を連れ去り、島の森を焼いて炎の鳥の卵を壊しました。
  そんな酷いことをする大人たちに、島のこどもたちは黙っていませんでした。まずピーターパンが立ち上がり、妖精の粉をまとって空を飛び、子供たちに指示を出して大人たちを追い払いました。
  何度もやってくる大人たちと、そのたびに正義の力で追い払う子供たち。
  いつしかそんなことも日常になってしまいました。


「そしてピーターパンはいつしか大人になり、可愛いお嫁さんをもらって可愛い赤ん坊とともに幸せな家庭を気づきました」
 優しげながらとても明るい声がそう締めくくった。漆塗りのテーブルの反対側では黒い口髭を豊かにたたえた中年の男が不愉快そうに顔を顰めた。
「とてもいいハッピーエンドでしたね。ピーターパンは島中のみんなに祝福され、幸せにその生涯を終えるんだ。可愛い赤ん坊はいつしか勇敢な青年へと成長して、そうだな……魔王に狙われた国でも救って英雄になって、美しいプリンセスと結婚したりして」
 過去を懐かしむような表情の男は、その形良い唇に穏やかな笑みを湛えていた。彫刻のように白く美しい指先が伸びてテーブルの上のカップをとる。高価な杯を傾けて喉を潤す仕草を、テーブルを挟んだ向こう側、黒髭の男が不愉快そうな顔のまま見つめている。
「――貴様の言葉にはひとつおかしいところがある」
「どこに?」
「”彼が住んでいる島では子供はずっと子供のまま。”であるなら、なぜピーターパンは大人になり、妻をとり、子供を儲けている?」
 黒髭の男の問いかけに、杯を持ったままの男はぱちりと瞬きする。そして杯を傾ける前と同じ優しげな、そして明るい笑みで黒髭の男に首を振ってみせた。
「いつピーターパンが島を出ていないって言った?」
「出て行ったとも言ってないだろう」
「その通り。そして実際に、ピーターパンは島を出ていない」
「ほう?」
「御伽噺なんて、そもそもファンタジーだんだよ。子供がずっと子供でいられるわけがないんだ。身体は子供のまま不老であったとしても経験は増える。知恵がつく。脳の成長と衰退に伴い世界の新鮮さは失われていく」
「…………」
「炎の鳥だって死ぬ。記憶を残して卵から生まれてくる炎の鳥は、それまで生きていた炎の鳥ではない。精神と肉体のどこにアイデンティティをおくかにもよるだろうけれど……まあ少なく見ても、まったく成長しない。なんてことは実際ないよね」
「貴様も、私もな」
「いやだいやだ、歳はとりたくないものだね」
「世界中の子供が聞いたら泣くような台詞をよくもそんなに軽々と口にできるな」
「大人になったのさ。いや、子供のままだから、かな?」
「貴様はその性格だけは変わらん」
「ひとつ訂正をしておくと、まあ実際ピーターパンは島をでないまま大人になり愛する人と家庭を持ったわけだ。けれど、真実をいうとピーターパンはその後、島を出ている」
「……嘘をついたのか?」
「嘘くらい吐くさ」 男は笑ったまま小さく音を立てて杯を皿へ戻した。「僕は子供だからね」

*****
Title of "Peter Pan's talk."
to be continude...?


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