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Treat yet trick!!

Happy Halloween!!

というわけで、お久しぶりです。翼です。
まったくハロウィンをぶっとばしたタイトルですが通常です。安定です。問題なぞありません。

ここのところニートにもかかわらずなぜかバタバタしていました。
このあいだ、淡路島に父の仕事の手伝いにいってきました。出発が遅れたため、オノロコという施設にはいけず、たこせんべいの里というところにいきました。その後で販売所みたいなところによると、なんと玉ねぎを丸ごとホイルに包んで焼き、それに塩を振って食べる、というものを売っているところがありました。
面白そうなので食べてみると、これがまた美味しい。
たまねぎがとても甘くて、その甘さを塩がひきたたせてくれていて。
晩御飯はちょっといいものを食べに連れて行ってもらいましたが、鮎の塩焼きの美味しい事美味しい事!
魚類が本当に美味で、びっくりしました。(その分ややお値段もはったようですが)
その日は前入りということでビジネスホテルに泊まったのですが、父さんが年齢より若く見えるらしく、フロントの人に怪訝な顔をされたそうです。ちょっと面白。
お手伝いはしっかりやってきました。激しく寝そうだったけど。

父さんも僕も知識はないし道具ももってないくせに魚釣りが好きなので、今度休みの火にでも釣具借りて釣りにでもいけたらいいなー。


映画の話。
ちなみに今月はまどマギ劇場版を前後編見て泣いてきました。入場特典はもらえなかったけど。
009の試写会にもいけたし、アニメ充だったなあ。
韓国映画の『ハロー!?ゴースト』はとてもいい作品なのでぜひ見てください。
ポーとアウトレイジビヨンドを見逃しそうな予感がします。

アーケードゲームの話。
ガンスリンガーストラトス:しずね使い。Fにあがりました!弾丸の中を逃げ回り、打ち落とされてます。格闘が楽しい。忍者登録してみましたがどこまで使い物になるか(自分が)
maimai:レベルが13にあがった!Lv7をAランク攻略に苦戦中。
ダンスダンスエボリューション:踊れない・・・よう・・・。
初音ミクArcadeDIVA:レベル100超えしてますが100超えしてるだけです。EX初心者。(アケ置かれた当初からやってるにもかかわらず…)

現在、ゲーセンいくと上記のゲームだけやって出てくる、ということを大変よくやっています。
ガンスリンガーストラトスにハマってからアケ通いが始まりましたね。ホームのゲーセンはAAAとかSとか上位ランカーが普通にいるなか、ひとりちょこんとGからゆっくりFにあがってます。
プレーヤーのAIM力(目標に照準を定めるスピード、精確性、リコイルセーブ等の総合的な評価のことである。-アニヲタwikiより)が俄然低いので画面外に銃口を向け引き金を引くだけで自動発動する格闘に頼りっぱなしなのが頼りないところです。
精進精進。


時事の話。
尼崎市連続変死事件でコンクリ詰めの遺体が発見されましたね。
空気に触れていないのでどうゆう状況になっているんだろうという疑問が頭にありました。
見つかった場所の近くにはいったことがあるのでなんとも言えない気持ちになります。日生、魚買いにいったなあ。
それはそうと、誤報で違う女性の写真を角田氏だと発表してしまったのは驚きましたね。誤報の謝罪をなんとはなしに聞いたとき、なんとなくしか把握できなくて「うえ」と思っただけでしたがこの事件だったのか…と。
なんにせよ、はやく解決することを願うばかりですね。


さて、近況等、日記という名のメモはこれくらいでしょうか。
今日はハロウィンなので出現しました。ピーターパンも書かなきゃ><と思っているのですが今日は今日で特別な日。ある意味恒例ですかね。

そんなわけでどうぞ。
すべてのあなたと、すべてのお化けに。

『魔法少女』


 赤い月が昇る。
 都会のネオンに照らされ、薄く透けた膜を散り散りにしたような雲が紺色の空を飾っていた。
「用意はいいかい?」
 肩口に乗る小動物のような生き物に尋ねられ、少女は軽くあごを引いた。天高くそびえる電波塔の展望台の上では風が強く吹き、髪の間から覗くかわいらしい耳を叩く。風の音に阻害されるかと危惧したのもつかの間、標的の咆哮はしっかりと少女の元へと届いた。
 閉じていた瞼をゆっくりと開き、少女は片腕を持ち上げる。腕の先、ちいさな手に握られた柄は鈍色の光沢を放つ。柄の先端から真横へと伸びた黒色の刃はゆるく弧を描き、少女の体ほどもあろうかというその凶器が赤い月に照らされて少女の影から顔を出した。
 柄を両手で握ると器用にくるりと反転させた少女は、咆哮の聞こえた方角へと目を向けた。
 そして風の呻きに負けることなく、少女の超えははっきりと告げる。
「――私は魔を狩る者。今日この日、貴方達を闇の深淵へと還す使命を負う」
 戸惑いなどなかった。一歩踏み出した足は展望台の屋根を蹴る。地上数百メートルの高所から赤い月に照らされた少女は、手にした凶器とともに重力に従い落下した。


・・・・


 人通りのない路地裏で、少女は両手を膝に付きゼェゼェと荒い呼吸を繰り返しながら肩を上下させていた。桃色のスカートは破け、そのうえの白を基調としたワンピースタイプの衣装も首に巻いた桜紋の柄の入ったスカーフも、桃色のブーツから伸びる白いニーソックスにまで泥がついて汚れていた。 
 目の前には異形の姿。屈強な男の体躯ながら全身を覆うのは銀色の体毛。人間よりも大きな足は獣のそれに近く、黒く鋭利な爪は指の先から生えていた。
 しかしなによりも目を引くのは、頭部。人間のものではない――獣、と形容するのが相応しいその頭部に、突き出した口の間から覗く何本もの犬歯と、頭の上に乗せられた三角の耳があった。
 狼男。そう表現するのがわかりやすく、そして相応しい。
 銀色の毛を持つ狼男は、荒々しく呼吸を繰り返す少女の目の前でコンクリの壁に背中を預けるような格好で構えていた。鋭い爪を突き出し、いまにも少女へと襲い掛からんとしているように見えた。けれど狼男の腹部から溢れる夥しいほどの血が、男の目から一切の余裕を消し去っている。
 狼男は金色の眼球で目の前の少女を見つめ、歯をむき出しにして唸った。
「噂どおりだな、魔法少女さんよ……俺の命もここまでのようだが、それでも俺にも意地がある。最後まで抵抗させてもらうぜ」
 それは自らの死を覚悟した台詞だった。狼男はここまで、少女にほぼ一方的に深手を追わされるばかりだったのだ。自慢の怪力も鋭利な爪も、現代最強と謳われた魔法少女の前にはあまりに無力でだった。けれど彼は、それでもただで死んでなるものかと先手をとり攻撃をしかけ、反撃されてはすぐにまた反撃を食らわせる、という愚考を犯していた。
「俺の先祖を何人も殺し、闇へと葬った復讐だ……甘んじて受けろとは言わねえが、俺はやらなきゃ気がすまねえ」
 男は喉の奥で獣の唸りを発する。いまにも目の前の少女に飛び掛らんと隙を窺う狼男の目には、ゆっくと片腕を持ち上げる少女の姿が映っていた。
 狼男に制止を促すように掲げられた手。そのむこうで顔をあげた少女はいまにもなき出しそうな顔で、叫んだ。
「ごめんなさいいいいい!!!!!!」
 路地裏を駆け抜けた謝罪の言葉に、狼男がぎょっとして動きを止めた。
「ちがっ……違うんです! 違うんですよぅ……あああの、わたし、違うんです……」
 呼吸を整えたらしい少女は、視線を狼男の顔から逸らしたり合わせたりと挙動不審な動作で困惑を表現しているようだった。
「……何が言いたい?」
 低く唸る狼男の声にびくりと肩を震わせ、少女はそろりと狼男と視線を合わせた。狼男が目を細めると、「ぴっ!」とおかしな声が少女の口から飛び出した。
「あああの、違うんです違うんです。たしかにわたし、現代最強とか言われちゃってますし、実際そうかもしれないんですけど違うんです! あの、わたし別に魔を倒そうとか闇の深淵? とか? なんかそういう厨ニくさいところに追いやろうとしてるんじゃなくて、ただ危ないカンジの人がいたら人間に危害を加えないでくださいって説得しようとしてるだけで……! ていうかさっきのは、その……あなたが先に攻撃しかけてきたわけですし、わたしは正当防衛といいますか、えっと……だから、違うんです! わたしは積極的にあなたたち魔の人たちを倒そうとかはしてないんですぅ!!」
 少女の必死の弁解に狼男は言葉を失った。涙を浮かべ困った顔のままの少女とぽかんとした顔の狼男が見つめあうこと数秒。
 静まり返った路地裏に、今度は気の抜けた声。
「…………は?」
「だ、だからっ……わたしから攻撃することなんてないんですよぅ~! ママもおばあちゃんも魔法少女の頃は頑張って魔界のひとたち狩ってたみたいですけど、わたしは喧嘩とか嫌いだし……話し合いで解決できるならそのほうがいいですもん」
 痛いの嫌じゃないですか! と言う少女の言葉を聴きながら、狼男は数分前自分の腹に物理的な穴をあけたのはなんだんだと少女を胡乱げに見つめた。
「あ、あの、ですから、仲直りしましょう……? お腹の傷も塞がないといけませんし……」
 そう言うと、少女は左手首をくるりと回転させる。手のひらを上にした格好のまま呪文と共に癒しの光を出現させ、警戒することもなく少女は狼男のもとへと足を進めた。その光景に警戒するのは狼男のほうで、じゃり、とコンクリに落ちた砂利を踏みつけ後退しようとするも、背後の壁に退路を絶たれてしまった。
「だ、大丈夫ですよ……あの、こう見えても、攻撃とかの魔法より治療とか、回復系の魔法のほうが得意ですし、ママやおばあちゃんに言われて魔法のコントロールだけは毎月訓練してますから……」
 少女の目には無垢な懇願。治療をさせてくれと無言の圧力に、狼男は深いため息を吐き出した。
「勝手にしろ」
 投げやりな言葉に花のような笑みを浮かべた少女は小走りで狼男の元へと近づく。右手を背中へと回し爪を尖らせた狼男は心のなかで舌なめずりをして好機を窺うことにした。
「ありがとうございます」
 聖女を思わせる微笑で、少女はどこから取り出したのかいつの間にか右手の指に挟んでいた二本の針を狼男の右肩へ、そしてすぐに左肩へと連続で投擲。だらりと力の抜けた両腕に気づいた狼男は反射的に片膝を跳ね上げるも、それを知っていたかのように回避した少女による頭部への手刀の直撃を受けてしまった。ぐらりと傾く視界のあとの一瞬の暗転。
 気が付いたときには腹部の穴は跡形も無く消え、両腕も自由に動くようになっていたことに、狼男は呆れを通り越した無気力を感じてしまった。
「あ、気が付きました? えと、あの、ご気分はどうですか……?」
 白くまん丸な月を背にして振り替えった制服姿の女子高生。白いワンピースタイプのセーラー服は胸元に細いリボンが赤く目をひいた。
 狼男は立ち上がると駆け寄ってくる少女を見下ろしてがしがしと頭を掻いた。ピンとたった耳は手の動きにあわせて折れたりもどったりして、その様子に少女はくすりと笑った。
「お元気そうで、なによりです!」
 無邪気なその言葉に狼男の戦意は底をついた。あんなに憎んでいた魔法少女であるはずなのに、このふにゃふにゃとして捉えどころがなく、純度百パーセントの好意を向けてくる生き物は、はたして本当にあの魔法少女という敵だったのだろうかと狼男は肩を落とした。
「……やったのは魔法少女だけどな」
「でっ、でも――でもあれは正当防衛ですよう!」
「蹴ろうとしたら防御なり回避なりするでなく一思いに足折ってきて、廃アパート一棟ぶち壊してあげく人のどてっ腹に穴開けるっていうのは過剰防衛だと思うんだが」
「で、でもでも! そうしないと私が怪我してましたよぅ……?」
 しおらしい仕草で目線を落とし、痛いの嫌いなんですと言い放つ。自分が怪我するくらいなら相手を傷つけて動きをとめようとでもいうのかと、狼男は目の前の少女を見下ろして背筋が凍る思いをする。
「それにしても11月になりましたね。私の一年に一度のお仕事も無事終了です」
 組んだ手を頭上高くあげて背中を伸ばす少女の言葉の言葉に狼男は首を傾げた。
「一年に一度?」
「はい、そうですよ? 魔法少女はハロウィンの日にだけ、お仕事するんです」
「どういうことだ。俺の祖父の兄は3月に狩られたが」
 ふんわりとした笑みを絶やさない少女を睨み付け、騙っているのかと睨み付ける。「ぴっ!」と肩を跳ね上げ片足を後退させた気弱な少女は、違うんです違うんですと繰り返した。
「そ、そりゃあひいおばあちゃんやおばあちゃんの頃は一年365日毎日魔界の人たちと戦ってたそうですが……ママの代で月の光の下でのみ力を使うことで魔力を高め保持できるってわかったそうで……その、だから私も普段は魔法を使ったりしませんし、満月をはさんだ数日だけ訓練のために力を使ってて……あの、それで、今日はハロウィンで、魔界との境界が曖昧になって悪い人もこちら側へきたりするから、だから今日だけは魔法少女として魔を狩るしきたりなんですよぅ……」
 おどおどと上目遣いで見上げてくる少女を見下ろしたまま、狼男は口を挟まずにいた。
「あ、でもですね? わたしは痛いのも喧嘩するのも、誰かが傷つくのも嫌なので、できれば話し合いで解決できたらなぁー……なんて思って、こうやってお話してるわけでして」
 記憶を掘り起こしてみると、たしかにここ数年の間は魔法少女による惨殺事件はその件数を格段に減らしていた。そして殺された、もしくは闇へと葬られた者たちはいい噂をきかないものばかりだ。
 狼男はこの不可解な状況は目の前の魔法少女によるものなのか、と納得する。復讐すべき相手であるはずの目の前の弱気な魔法少女を、では一体どうしてやればいいものか。
「でもでも、わたしは人間ですし、魔界のひとたちとはなかなかお話するのが難しかったりしまして……だから、どうしてもお話できないときは――」
 少女が足元へ視線を移したのに倣い、狼男も首を動かして、反射的に掲げた腕に赤い線が引かれた。
「こうやって、拳でお話するしかないんですよねー」
 一瞬だけ遅れ噴出する血。骨近くまで達した傷を押さえて狼男は唸りを上げその場を飛びのいた。
 顔をあげた先には、大きなふたつの目を赤く輝かせ一切の表情を消した魔法少女がいた。ぐっと拳を握れば少女の周りに光がちらつく。通常の人間には見えないだろうが、夜目のきく狼男には複数のワイヤーのようなものが少女の手にはめられた手袋へと収納されていく様子が見えた。
「それが、最強と呼ばれる魔法少女の武器か」
 ゆっくりと瞼を下ろし、ゆっくりと持ち上げる。それだけで魔法少女の目の光は消え失せる。びくっと肩を揺らし、ごめんなさあああいと叫びにも近い声を上げて、瞬きの間に変身した魔法少女は、両手に回復魔法を展開させ狼男へと走り寄る。
「ごめんなさいごめんなさい、集中力が高まりすぎるとああなってしますんです本当にごめんなさい!」
 いまにも泣き出しそうな顔で狼男に負わせた傷を治療していく。呆気と怖気にとらわれた狼男は顔を引きつらせながら、今度こそ言葉を失った。
 必死に治療を行う少女を見つめたまま、狼男は理解する。この魔法少女をひとりにしてはいけないと。誰かがこの魔法少女の暴走を止めなければならない。
 そしてその役目はおそらく、この日この場でこの魔法少女に出会った自分が負う運命なのだろうと。


・・・・


 歓楽街を一ブロック越えるだけでそこには人の影も喧騒もなくなる。
 足元に転がる南瓜は破壊され、その南瓜から生えていたスーツ姿の胴体は煙のように音を立てながら霧散していく。
「お疲れ様。今日も見事な戦いぶりだったよ、さすが魔法少女だね」
 小動物のようななにかを見下ろして、少女は深い息を吐いた。
「魔法少女? ばかみたい、そんなものじゃないわ」
 黒いハイヒールのブーツを響かせて、少女は煙をあげる南瓜男だったものに背を向けた。別のところへ言って、また異形のなにかを仕留める。そう、これは狩りだ。人間に害をなす可能性のあるものを、その可能性が現実になるまえに排除する。それは正しく、人間のためになることだと少女は考えていた。
 しかし、である。
 路地を抜け、街のネオンに浮き彫りにされた自分の影を見下ろして、少女は顔をゆがめた。
 可能性は可能性であって、それはすなわち、そうならない可能性があるものでもある。無害な魔を狩って、それは人間のためにはなるかもしれない。けれどじゃあ、狩られるものにしてみればどうだ?
「――魔法少女なんて、そんな可愛らしい名前じゃないわ」
「そんなことないさ、君は立派な魔法少女だよ。もしそうじゃないなら、一体なんだというんだい?」
 少女の肩に上ってきた小動物は、少女の視線を追って足元を見る。
「ふうん……なるほどね」
 地面に浮かび上がったのは漆黒のシルエット。少女が背負うマントは影になってしまえば彼女の体そのものの見えてくる。そうしてマントを纏う黒き使者が手にしているのは、大きな鎌。
「デスサイズ、だっけ? そう名づけてもいいんじゃない?」
 物に名前をつけると、愛着が沸くっていうしね。
 まるで嘲笑を含んだようなその言葉を合図に、少女は影から視線を逸らし大通りへと足を踏み出す。
 大通りに抜けたそこには、マントを羽織る少女ではなく、純白のセーラー服に身を包んだ少女と、種類のわからない小動物の姿があった。
 空高く上った赤い月を見上げ、少女は願った。いつか、いつか私の使命を告いだ誰かが、この戦いを終わらせてくれるようにと。
 血と暴力以外に、いまは解決の方法がわからないから。自分の無力さを感じながら、少女はただひとり願う。どうか、どうか、いつか誰かがこの運命に終止符を打ってくれますように。
 孤高の魔法少女は心のなかで強く願う。
 満月を見つめるとの瞳は、空に輝く天体と同じく赤い光を発していた。



end


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11/1 3:23 投稿。
ハロウィン話なので投稿時間詐称。

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