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ケーキを食べたい。ポテチも食べたい。

 もうどれほどの時間踊り続けているのかわからない。
 もしもこのまま回り続けていたら、世界が混ざってしまうのかもしれない。くるくる回る視界でそんなことを思った。赤い靴は私の反対をものともせずにくるくると踊り続ける。息が上がって、疲れ果てて、それでも靴は踊る。
 赤い靴が踊る。
 揺れる視界のなかで見た白いウサギは膝をついていた。腹から溢れた血で、彼の体力も削られているのかもしれない。
 馬鹿だ、と思った。
 私を踊らせるために自分の腹を貫くなんて、馬鹿もいいところだと思う。そうして無性に悲しくなるのだ。
 彼は哀れだ。
「そうだね。哀れだ」
 まさに降って湧いたようだった。
 地獄の業火に焼かれる罪人の悲鳴のような声が、疲れきった私の耳に届く。だから最初、その音が言葉として聞き取れなかった。
「え?」
 声の主を探す。くるくる回る視界が鬱陶しい。
「アリス、疲れているようだね。足を切り落としてあげようか」
 揺れる視界のなかで必死に辿り着いた先には、ピンクと紫のボーダーが見えた。何度も首をそちらへと向ける。長い前髪に遮られて顔の見えないチェシャ猫が佇んでいるようだった。
「い、いら、いらないわ」
 そう返答するのでさえ一苦労する。足が勝手に踊り続けているので、視界を固定することができない。
「残念」
 チェシャ猫はまったく残念がっていない風にそう言った。
「チェシャ、猫。お、お願い……止めて」
 もう足がくたくたで、いまにも倒れそうだった。いっそ倒れてしまおうかと考えたけれど、その後で勝手に踊る足に無様に引きずられ、悪霊にでも取り憑かれたかのような格好で動き回る自分を創造してしまい断念した。
 白いウサギと黒い兎の前でそんな最悪に格好の悪いことは嫌だった。
「いいよ」
 チェシャ猫はさっきとまったく同じ発音で了解を示す。それと同時にふわりと体が宙に浮いた。
「たかいたかーい」
 私はチェシャ猫によって抱き上げられていた。足は未だステップを踏んでいるけれど、地に足がついていないため体が回転することはない。ただ、回り続けていたせいで未だに視界が回転しているような感覚が残っている。
 目が回っているのだ。
「あ、ありが、ありがとう」
 この際動き回る足は無視してしまおう。
 くらくらする頭で必死にチェシャ猫にお礼を言う。そうして彼を今一度見つめてみた。
「…………なんの真似?」
 どこかで見た格好をしていた。
 灰色のローブを身に纏、同色のフードを目深にかぶっている。首元には赤い紐と金色の鈴。
 見る人が見ればわかる格好。
 ……しかし、知らない人はまったく知らない格好である。
「ファンサービス。チェシャ猫繋がり」
「そんなものいらないでしょうに」
 ここは歪みの国ではないのだ。
「さっきはピンクと紫が見えた気がしたのだけれど」
「チェシャ猫の七不思議のヒトツだよ。早着替えという必殺技」
「……必殺、技?」
「必ず殺さない、技」
「必ず殺せない、の間違いじゃないの?」
 早着替えで人を殺すって……一体どうすれば可能なのだろう。
 ――そんなことより。
「どうして、ここに?」
 空を見上げる。灰色に覆われている。
 つまり、号外は空を埋め尽くしてしまったのだろう。
「チェシャ猫はどこにでもいるよ」
 ならどうして、チェシャ猫を探す号外は放たれたのだろうか。


Title of "A cat again."
To be continude...?
*****
チェシャ猫、コスプレをするの巻き。
歪みの国のアリスネタ。


恋がしたい。

翼です。

バレンタインはとくになにもせずに過ぎました。オン友さんに友チョコ送ればよかったかなぁと思いつつ、まあいいかと流しちゃいました。てへ。
今年は日曜日で、もらえた人は通常の何割減ですかねぇ。企業とかだと出勤しない限り渡さないだろう。

昨日は家を飛び出して、一時間ほど近くのグランドで音楽を聞きぼーっとしたり泣いたり考え事して、母さんから「翼がプチ家出した」と連絡を受けた父さんを迎えにいったりしてたら落ち着きました。
余裕って大事だなぁ。
寒かったけど風邪はひいてません。むしろ冬でよかった、夏にあんなとこいられねえです。虫こわい。

そういえば振り返ると、ここ半年ほど旅行にいったりして動いてるのでやっぱりなんか自分気持ち悪いです。だらけてないと自分じゃない感じ。でもいいんだ、楽しいんだ。
コスプレがね、楽しいです。やってみて初めて知ったけど、コスプレってほぼ図工でした。(自分にとっては)小物作るのが楽しいです。やっぱりなにかを作るのが好きなんだなぁと実感。
そのうち炉心融解HerdMIXがしたいです。あのギターをダンボールとかで作ってみたい。と宣言するとだいたい作らないまま終わるジンクス。うへえ。
まあ、適当に。
詳しい話はしかるべき場所でしようかなと。友達がかわいいので嬉しい。人のコスプレ見てるのが幸せだなぁ。

とりあえず左右だけじゃなく上下にさえ広がりを見せ始めた部屋の荷物をどげんかせんといけんです。
もう酷いを通り越して凄い。汚部屋とかじゃなくなってます。もはや倉庫だ。


さて、風呂に入って寝ようかな。

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Sall we dance!

 黒のエナメルの靴が赤く染まる。
 白いウサギの腹から噴出した液体が私の靴を染めていく。
 私の足は履いたまま、赤い靴へと姿を変える。
「踊ろう、アリス」
 ウサギの差し出す手を取るよりも早く、私の足は私を立たせた。そうしてくるくると回りだす。私の意思など知らずに、くるくるとステップを踏むのだ。
「嬉しいよ、アリス」
 白ウサギが柔和に微笑む。
 私はここにきてやっと――というには遅すぎるくらいだが――白ウサギに恐れを抱いた。
 足はくるくるとステップを踏む。勝手に。きっと、私が死ぬか足を切り落とすまで――否、私が死んでも、足を切り落としても尚、赤い靴は踊り続けるのだろう。
 その様を想像して、ぞっとした。
「助けて!」
 叫ぶ。
 それでも私の足は踊ることをやめない。踊って、踊って、踊り続けるのだ。
「どうして?」白いウサギは問う。「君が望んだことじゃないか」
「私はこんなことは望んでいない!」
 叫ぶ。
 くるくると回るステップは目が回る。必死に首をウサギの方向へと向ける。彼を視界に捉えていないと、不安で仕方がない。
「嘘だ。君が望んだことじゃないか、アリス」
「それこそ嘘よ! 私はこんなこと望まない!」
 叫ぶ。
「嘘さ」
「嘘だ」
 ふたつの声が重なった。白と黒が異口同音で私の言葉を否定する。
「……嘘じゃない」
「嘘さ」
「嘘だ」
 もう一度、異口同音。
 私は次第に息が上がるのを感じながらも、倒れてしまわなように靴についていく。慣れないステップなのにどこか懐かしいのは、これが白いウサギから教わったものと同じだから。
 教わったはいいものの、その後は機会がなくて二度と踊っていなかったものだ。
 赤い靴がどうしてそれを知っているのか、それとも赤い靴が知ってるステップを白ウサギが私に教えたのか、どちらにせよ私は二度と踊ることのないと思っていたステップを踏んでいる。くるくる、くるくると。
 くるくる、踊る。
 目が回りそうだった。
 否、回っているのは世界の方かもしれない。
 

To be continude...?
Title of "Round and round."
-----
タイトルの和訳は「くるくる」でお願いしまs


チキンラーメンは生で食べます。

翼です。


一昨日の夜ブログをご覧になった方は変な日記が上がっててすみません。姉さんに悪戯されました。
ちょっとでも気を抜くとすぐに悪さされます。でもあれですね、料理中に後ろから抱きしめられるっていう新婚ごっこみたいなことされても、なにかされるとしか思えない感覚+やっぱ危ない(包丁扱ってるって意味で)と思うあたり姉さんの悪さに慣れきっている感があります。

えーっと、京はルー=ガルー買いに行ってきました!衝動的に!
決して読んでた本があんまおもしろくないとか行方不明になったとかじゃありますん。
相変わらずのレンガ本です。一回読んだことある本をわざわざ買うのは始めてかもしれない。
ゆっくり楽しみますー。
しかしアニメ化するんですね。IGだからそこそこクオリティは期待したいけど、BLOOD+の件がトラウマになってるので若干不安。でもまあ、設定が変わってる風だから別物として楽しめそうだけど。
わくわくしとこう。


Twitterをいじってるうちにいつのまにかブログからなくなっていました。
どうでもいいけどついったー楽しいです。
でもなんか、頭痛と食べ物のことしか言ってない気がしてならない。まあいいか。
これからも呟きますよー。

さて、そろそろおやすみなさいー。

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あの子をあんなに好きなんだ

ああ、またちゃんと日記を書くタイミングを逃してしまったorz

コスプレのお友達に毎度毎度迷惑かけてます翼です。
なんでこんなに腰が重いんだろう。

ライオンオードに塗装しようと塗料を探しに出かけたらえらいとおいとこまで行ってました。
京都の四条あたりに東急ハンズとかあってもよさそうのになぁ(´・ω・`)



今日はバイトが暇だったらひとり鬼ごっこを思い出して背筋を凍らせるというひどくマゾい遊びをしようと思います。
ではでは、いってきまーす。

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