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無題

 その姿を見たのはもう随分と久しぶりで、私は彼女のことを忘れたことはなかったけれど、だからこそその姿には驚愕と歓喜の声を漏らすしかなかった。
「……あなた……」
 カツン、カツンとハイヒールを鳴らしながら歩いてくる。真紅のハイヒールは、それこそいまにも踊りだしそうなくせに、大人しく彼女の足を包んでいる。
「よお、女王様」
 黒い耳の兎はにやにやと嫌な笑みを浮かべているのだろう。
「やあ、女王様」
 白い耳のウサギは苦しそうな声を吐いたけれど、やはり柔和な笑みを浮かべているのだろう。
「今日は斧を持っていないのかい?」
 チェシャ猫は、にんまりと笑っているのだろう。
 私は。
 ――私、は。
「ひどい格好ね」
 口元に綺麗な弧を描いてて、紅い髪を持つ美女は困ったような笑みを浮かべそう言った。
 私は地面に這い蹲る格好で美女を見上げたまま近づく様子を見つめている。
「靴が脱げなくて……」
「断頭刑の仕事はもう私の仕事ではなくなったわ。斧も譲った。アリス、あなたの足を切り落とすことはできない」
「そんなこと望んでないわ」
「そうでしょうね」
 美女は抱えていた大きな銀の鍵を下ろした。蔦が絡まったその大きな鍵は、不思議なことに床から数センチの距離を残して宙に浮いた。オブジェのように、美女が下ろしたときのままの状態を保っている。
 カツン、カツン、とハイヒールの音を響かせて、美女はウサギに近づいた。そしていつの間にかウサギが手を離していたサーベルを拾うと、私を振り返った。
 美女は笑っていなかった。
 真剣味な表情に少しだけ苦味を含んで、美女はこちらへ歩いてくる。
 赤い雫のついた剣の向こうに、ウサギの柔和な微笑みが見えた。
「アリス、ひとつ聞かせて」
 鼻先に赤くて白くて黒い美女の、真紅のハイヒールのつま先が見えた。
 私はその赤い色も、その向こうのウサギも見たくなくて、瞼を伏せて視界を閉ざした。ウサギの息遣いがひどく誇張されて、そんなもの聴ききたくなくて、瞼を開ける。ウサギの笑い顔が、嫌だ。
 降ってきた声は不安に揺れていた。
「私のこと――覚えてる?」
 その言葉に私が頷くと、ウサギの笑みが消えた。


Title of "Question."
to be continude...?
*****
もーちょっと!もーちょっと!



今日はロマンを追って京都大学の総合博物館にはやぶさの欠片を観にいこうとしたのですが、排水溝の掃除にくるとかなんとかで時間がなくて断念。(最終日だったのに(;_;)
そして夕方から買い物ついでにゲーセンに行こうとしたら自転車がなくて断念。
たぶん今日は家を出てはいけない日だったのでしょう。
大人しくMMDをいじってみていました。が、重くて重くてしょうがない。
デスクトップはやく買いたいなぁと思いつつ、しばらくはこのままだと思います。ハイ。
まあ、MMD以外のブラウザとかメッセとか全部起動させなければそこそこぬるぬる動いてくれるのですが、検索使えないのは不便です(汗)
まーのろのろやります。

そういば『冷たい熱帯魚』(公式/PC)観ました!
大阪であったティーチ・イン付き先行上映いきましたー。
監督はRHYMSTERのMUMMY-Dさんとリリー・フランキーさんを足して割ったようなお洒落さまでした。
映画の内容はもうグロとバイオレンスと死と生、そして不謹慎な笑いと痛み。そんなすべてが詰まった映画です。
死体とかセックスとかおっぱいがナチュラルに映ってるのでしっかりR18です。

はやく『キック・アス』が観たいです!!やっと京都きた!!


ではでは今日はこの変で~ノシ

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