好奇心に殺されてみようか。 次に目が覚めた一番の原因は、奇妙な浮遊感を感じていたからだと思う。 上下する体が風にさらされる感覚は、地に足が着いていると知っていれば心地良い。けれど、自分の居場所が判らない状態では、ただ不安でたまらなくなるものだ。 だから私は目を開けた。重たい瞼をゆっくりと持ち上げて、視界の一番手前にあるふわふわの何かを撫でた。ふわふわもこもこ。なんだろう、これ。「目が覚めましたか、アリス」 ふわふわのもこもこを撫でてみると、頭の上から声が降ってきた。私の手が動いたのに気付いたのだろう、ハートの11の声は、まるで私の覚醒を促すようだった。「……ここは」「スコルの背中で御座います」「……じゃあ、このふわもこは……」 呟けば、ふわもこ?と不思議そうな声。なんでもない、と言って私は体を起こす。不安定な場所だからか、ハートの11は手を伸ばして私の体を支えてくれた。「ありが――……誰?」「ハートのジャック、で御座います、アリス」 起きるのを手伝ってくれたハートの11に礼を言おうと振り返って、私は思わず固まった。カリブの海賊のような格好をした男がそこに居たのだ。まるで見覚えがない。だってハートの11は燕尾服に白の手袋をしていたはずだ。そう、あの法廷から私を攫うその瞬間まで。「アリス、覚えていないのか」 スコルの左の頭が背中を振り返って言う。思わず「前見て、前!」と脇見運転をする運転手に言うような台詞を吐きかけて、スコルには右の頭もあったのだと気付く。――もっとも、甲高い声で散々私を笑ってくれた右の頭が、はたしてちゃんと真っ直ぐ進んでくれるかは謎だけれど。「覚えていないって?」 左の頭が私を一瞥しただけで前を向いたことに安堵しつつ、問い返す。 スコルは雲の間を器用にすり抜けながら、どこかへ向かって飛んでいるようだった。「ハートのジャックは、悪党の隠れ身。ハートは傷つけるもの。ジャックは悪党の意」「つまり?」「それだけさ。”ハートの11”は”ゴロツキジャック”。それ以上でも、以下でもない」 スコルはぶっきらぼうにそう言った。 私は、私の腰に手を回し体を支えている男を振り向いた。 ハートの11と変わらぬ顔。だがその髪はぼさぼさで(散切りだが長くないのは幸いかもしれない)、身に着けているものはまさにゴロツキが身に着けていそうなボロボロの服、しかし装飾品はどれも一級品のように輝いている。 否、ギラギラと、嫌味な輝きを放っている。「貴方は」 私は、まるで推理ゲームをしているような錯覚に陥った。 聞きたいことはいくつもある。だが、いくつも聞いていいのだろうか。制限があったり、「YES」か「NO」だけで答えたりされないだろうか。「なんですか、アリス?」 だがこれはゲームなんかじゃない。今この場でスコルから振り落とされて自由落下の言いなりになれば、私はたちまち死んでしまうだろう。「…………」 そう。ゲームではないのだ。 けれど、さもゲームのように錯覚してしまうのは、私が次に言わんとしている言葉に、無意味なほどに意味を付加されることを期待しているからかもしれない。 優しげな笑みを浮かべるジャックの瞳に、ギラリと獣のような何かを見つけてゾ、と背筋が凍る気がした。 しかし怯むわけにはいかない。 これだけは、ハッキリさせておかなければ。「……貴方は、私の味方?」Title of "Friend Or Foe."To be continude...?*****アリスのタイトルはいつもノリで付けてます。お久しぶりな気がします。御機嫌ようございます、翼です。角川スチューデント・パートナーの選考に受かりました。受かってしまいました。あぁぁああどうしようorzなにも考えないで映画のタダ券に釣られて希望出したら受かっちゃったとかああぁorzとりあえず参加してみるべきだよなー(´・ω・`)最近、神経が過敏になってるのか被害妄想がひどいです。不思議だ、ネットでは平気なのに。顔が見えないからか、いや逆じゃないのか。・・・まあいいか。とりま、人慣れの一環として参加してみようかなぁなんて暢気に考えています。はい。飛び込んだあとの自分がどうなるのか、っていうのも興味あるしなぁ。人の多いトコに飛び込んでってまた凹みそうだから先に笑っておいてやろう。フヒヒ。ええっと、一応夏休みございます!!うっひゃっほほーい.*"'+(´▽`*)+."*。'色々溜まってるもの書き切りたい、な。本も読みたいしゲームもしたいし、でもやらなきゃいけないことはいっぱい。こんな、夏休み開始から2ヶ月もある長期休暇が短いと感じたのは初めてです(´・ω・`;;大丈夫かな。ああでも、一先ずは8日の数学のテストかなー。下手すると8、9、10日と動きっぱなしになるのか。うひゃあ、まあいいや。夏休みなのでお絵描きの練習もはじめましたー。1ヶ月後成長してるかな、どきどき。 なんで落書きのほうが上手く見えるんだろう・・・。<<boy>> [0回]PR