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「疲れた」と呟いて疾走する帰り道

 突然の竜巻が体を貫く。反射的に腕で顔を覆う前に、前から抱きしめられて髪を梳かれた。
「変なアリス。君は青い薔薇じゃなくて黒い薔薇が好みだったと思うけど?」
 優しい微笑みと共に放たれた声は、その表情と同じく優しさで作られている。目の前に近づく白い肌に驚きは吸い込まれ、顔を上げればやはり予想通りの顔があった。
「あなた……」
 ウサギは私を抱きしめるようにして竜巻から守ってくれていた。――否、抱きしめているんじゃない。
 これは――捕まえているんだ。
 そのことに気付いた途端、急に背筋がぞくりとした。ウサギの胸を押しのけようと腕に力を込めるがびくともしない。
「アリス、僕のアリス」
 白いウサギは私の耳に口を寄せてあやすように囁く。私はそれだけで腕の力が抜けるのを分かっていながらなにもしないでいる。
 ウサギは私の頭を自分の胸元へ埋まるように引き寄せた。
 彼の声は、ひどく優しい。
「アリス、女王に逢ってはいけないよ。君は二人に騙されているんだ」
 気遣いのある風を装って、ウサギは私の頭を撫でる。その手の動きには覚えがあった。大きくて力強く優しい私の――、私の――……誰、なんだろう。
「白ウサギ、どうして邪魔をするの?!」
 椿姫の甲高い声が耳に届く。ウサギの胸元に顔を埋めさせられているせいで顔は見えないけれど、とてもとても悲しそうで、聞いているこっちまで悲しくなりそうだった。
 ウサギは椿姫に応えず、私の頭を撫でる。金色の髪を梳く。
 そうして囁く。耳元で。悲しいほどに優しい声で。
「アリス――チェシャ猫を追わなければ行けないよ。世界の果てでチェシャ猫は待っている。チェシャ猫の失踪を知らせる号外はもうとっくに空を埋め尽くしているのだから、早く行かないとチェシャ猫が消えてしまう」
 チェシャ猫とは、はて、誰だったか。そんなことを考える前に私はぼんやりと思った。号外が空を埋め尽くしたということは、つまり私はもうこれ以上チェシャ猫を探す必要がなくなったということではないのだろうか。
 いや、そもそも私は――、
「アリス!!」
 絶叫が私の肩を揺らした。ビクン、とウサギの腕の中で飛び上がった体を、ウサギはとても強い力で抱きしめた。
「トランプの、女王が」
「聞いてはいけない、耳を塞ぐんだ。トランプの女王も、椿姫も、アリスを嵌めようとしているのさ」
「でも」
 言いよどむ私に、ウサギはぐ、と頭を胸に押し付ける。息が出来なくて苦しくてもがけども、ウサギは私を放そうとしない。
 そして、また、耳元で囁くのだ。
 拷問のような、優しい声で。
「アリス、悪い子にはお仕置きをしなくちゃいけなけなくなるよ。この僕にそんな酷いことをさせないでおくれ」
 白いウサギのその言葉に心臓が跳ねた。
 間違いなく、恐怖で。


Title of "Trap."
To be continude...?
*****
タイトル黒薔薇達成ならず。ちぇ。
しかし、とりあえずの問題は文才がないことだ。語彙の少なさに涙目orz


ここのところチョコが手放せません。
翼です。


絶対ライブ本番が近いからナーバスんなってんだコレ;;
向こう半年は課題曲聞きたくないよもぅorz(気が早い)
今日もスタジオ借りて個人練習でした。一時間半で集中力が切れた。話し相手がいないと暇だよぅ。(ぇ


話し相手といえば、12-13で高校のときの友達と温泉旅行です♪
すげ不安でしょうがないがきっと大丈夫だと思う。友達だもんね。知らない人じゃないもん。多分。
行ったらきっと楽しいさ。前日になったら「行きたくない」とか言ってそうだけど(笑)
3人だからなぁ。余らないといいな。慣れてるからまあ大丈夫だろうけども。


とりあえず明日と明後日と明々後日、頑張らないとだー。えいえいおー。  


某所で微妙に退学フラグが立ちそうなのが怖いな。まあいいか。




うーん、サーバ増やすのいいんだけど、激しく面倒なんだよな。
捨てアド作ってアカウント取って……やれって言われたらやるけど、言われない限り自主的にやるほどのやる気はないんだよね。
あーでも、向こうのメアド使って忍者のアカ取ればいいのかな。
うわぁー…すっげ面倒だけど一番手っ取り早いか。よし、明日やろう。
向こうのメアドで忍者アカ使ってサーバー使用。よしよし、それなら放置できるし。移動すりゃFC2のほうも削除できるし。



あとすごく話したい人がいるけど話しかけられないんだよなぁorz
最近会わないし…パソコンも姉さんと兼用だしな(汗
なにより異様に甘えそうなのが嫌だ。自重自重。でもやーっぱちょっとは引き摺られるなりきり事情。うん、自重。

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