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「私、今日からヴォーカルになった」「そう。じゃあ私は婦人警官にはるわ」「じゃあ俺は弁護士だ」――どこぞのCMかよ。

最初に風を切り裂いたのがどの包丁かなんて知覚する暇もなかった。右肩の一寸横と左の米神の数センチ横を飛び抜けていく刃物は、背後でざくりという音を一本分だけ鳴らし、次の瞬間私の右腕の横をすり抜けて卵の殻を着た双子の片割れへと飛び戻る。それを避けて、卵の殻を着た双子の片割れはすぐに次の行動へ移る。腰を低く落としてクラウチングスタートのような格好から飛び出す。一歩遅れてスコルの羽を着た双子の片割れが大きく旋回して走り出す。
「狂人が」
「狂人が」
 呟きが反響する暇も与えず、空気の流れは双子の後を追う。私は振り返った。兎が帽子を被り直し、口角を持ち上げていた。
「――。――」と、兎が唇を動かす。
「え?」よく聞こえなかった。 
 五秒とかからず兎のもとへ辿りついた卵の殻を着た双子の片割れは、兎と接触する数瞬前に口に包丁を加え、すぐさま両腕を広げると兎に飛び掛る。そのとき、背後に回ったスコルの羽を着た双子の片割れは、いつのまにか床から抜いた包丁を指の間に挟み、胸の前で両手を交差させると兎の前で腰を落とし下方に滑り込むかたちで接近する。
 前方と、後方下部からの攻撃にすら、狂った兎は微笑を浮かべるだけだった。


tittle of "buttle"
to be continude...?
*****

寝る。

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