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ニコニコ組曲

「ダン、こっちでいいの?」
 私はダンの横に並んで歩きながら一歩先を進む彼に問いかけると、頭ひとつ分低いところから答えが返ってきた。
「ウサギは嘘つきで放浪癖があるから、反対に進めばきっと大丈夫」
「そうかしら。ウサギは嘘つきなんかじゃないと思うけど」
「どうかな。アリスはウサギを信じすぎなんだよ」
 ダンはそう言いながら途中にあった部屋の扉のノブに手を伸ばした。すこし頬を膨らませたダンは、眉間に僅か皺を刻んでいる。
「ダンはウサギが嫌いなの?」
 問いかければ、こちらを向いて訝しげな表情のまま首を捻る。
「アリスはウサギが好きなの?」
「…………」
「――まあ、少なくとも、そこの黒いのよりは、好きだけどさ」
 返答に詰まってしまった私の顔から視線を外し、ダンは私の後ろにいる三月兎に睨みつけるように目を向けた。そのまま、視線は三月兎から逸らさずにドアを押し開く。小さな悲鳴を上げてドアが開き、そのなかにダンは吸い込まれていく。
「アリス、手を繋いでいて」
「わかったわ」
 差し出された手を取って、私はダンについてドアの向こう側へ足を踏み入れる。くぐった何の変哲もない扉は、とても奇妙な違和感があった。それが何なのか思い当たったとき、時間は戻らないんだというぼんやりとした後悔が頭を閉めていた。
 バタンとやけに大きな音を立ててしまった、振り返った先の視界を埋め尽くすドアの木目は、つまり私とドアの間には誰もいないということで。ならば、私の後続となるはずの褐色の肌をしたあの少年は。
 気付くべきだった、なんていう後悔は今更だ。あの長い長い、永遠にでも続きそうな廊下の中で、たったひとつだけある奇妙なドアに誰も気付かなかったのも、とても自然な動きで――まるでずっと前からそこにあるのを知っていたかのように――ドアを押し開いたことにも、疑問を抱くべきだったはずなのに。
「ここはどこなの?」
 繋がれた手を見つめて尋ねれば、反対側の腕が動く気配。視線を上げてダンの指差した方向を仰ぎ見れば、そこには巨大な螺旋階段が悠然とそびえていた。
「この上に、トランプの女王はいるはずだよ」
「……どうしてわかるの?」
「行こう、アリス」
 私は手を引かれるまま、ダンの一歩後ろを歩いた。


Title of "Disappearance."
to be continude...
*****
かなり久しぶりにアリス書いた気がする・・・(汗


みなさまおはにちばん、近頃ニコニコ組曲大熱唱。脳内電波ゆんゆんの翼です。

朝ご飯をしっかりと食べて、時間も余裕たっぷりに言ったら脳内を「ヤンマーニ」に占拠されていて無駄に脳内ハイテンション。ご飯ひとりでもうきうきと食べてました。(マックは安くていい…)

で、帰ってからだらだらといつの間にか寝てたりして。
月曜はバイトがないので今夜は遊び放題です。
今夜こそはアリス転載。したい(ぇ

あとね、共同HPのほう弄ってから寝ようかな。
向こう解説したら、あっちのハンドルも翼でいこうかなって思ってます。意外と思い入れあるんだよなあ、この名前。同人誌でも出版でも、もし本出すときあるならこの名前を使いたいもんなぁ。


今日の電王
もうね、大好きすぎてこまる(笑)
もう仮面ライダーじゃないくらいパロディ・コメディ色全面に押し出した感のある確実に大人向けの脚本とか、それぞれの個性溢れるキャラクターやキメ台詞とか、もう本当に大好きだ(笑)
デネブとユウトのキメ台詞が好きです。毎回微妙に違うし、とくにデネブのキメ台詞がたまらない。なんだアレ、なんだアレ!

今日のプリキュア5
あんなに「はああ?」の好きなアニメはみたことがない。終わり。


そういえば3日は『花ざかりの君たちへ~イケメンパラダイス~)』、6日は『山田太郎ものがたり』がスタートですね!楽しみだー。
最終的にいくつ見れているかわかったもんじゃないけど(-"-;
とりあえず花ざかりと山田太郎は見終わりたいなー。掘北真希さんが大好き。


では今日はこのへんで~。

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