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少年の日々。

 梯子を降りてみれば、一階の観客席はけっこうな混乱状態だった。大穴の空いたところから逃げ出していく人の波を逆さまに歩きながら見上げれば、他の階の優待客席にもあまり人がいなかった。替わりに、働きアリをが客席を行ったりきたりしてせわしなく動いている。どこかから降ってきたワイングラスを、ウサギが帽子でキャッチしていた。
「トランプの女王を助ければいいのね」
 私は隣を歩くウサギに訊ねた。そうだよ、と微笑みと共に返された言葉に、ふと足を止めて首を捻る。問題はどうやって話をすればいいのか。
「まずは椿姫を止めるべきかしら」
「でも…どうやって?」
 ウサギとは逆隣を歩くダンが不安そうに訊いてきた。それは私も思っていたようなので、ごく自然にウサギへと眼を向ける。オーソドックスなストーリー展開なら、ウサギはとっくに私の目の前から消えているだろう。そうじゃないということはつまり、ウサギにはまだ何か役目があるはずだ。つまり、困ったときの帽子ウサギ。
 何か適切なアドバイスをしてくれるのを期待したけれど、ウサギはにっこりと深い笑みを端正な顔に浮かべてみせて、優雅な仕草で私を一歩前に押し出した。
「君の思うままに。アリス」
 使えない野郎だな、なんてこと思うはずがない。思うはずが無いじゃないか。口が裂けても言えないんだから。
 一瞬だけ半眼でウサギを睨みつけてから、私は轟音の原因を振り返った。相変わらず椿姫とトランプの女王が至近距離でバトルをしている。その様子を見ながら声援を送っている、キリギリスの指揮者。舞台袖では今回の主役であったはずのバイオリン奏者であるキリギリスが、緞帳(どんちょう)の端を握り締めて隠れている。
 私は頭の中で二通りの選択肢を思い浮かべた。
 すなわち、指揮者に話しかけるか、バイオリン奏者に話しかけるか。
 ロールプレイングゲームではふたつにひとつの選択肢しか選べない。けれどここはロールプレイングなどという不自由極まりない世界ではないのだ。選択肢が二通りなんて誰が決めた。
 私は既にあがった二通りの選択肢のどちらも選択しないという選択肢を選び、そして――。
「……なにをしているんだい?アリス」
 ポシェットを漁り始めた私に、帽子ウサギが首を傾げて問うた。
「第三の選択」
「意味がわからないよ、アリス」
 だろうなと心の中で一人ごちるだけで、私はウサギに応えなかった。
 ポシェットの中から取り出しましたのは、普通の糸。それを舞台の端から端まで伸ばしてピンと張る。舞台との感覚は、10センチほど空けて。もちろん、舞台の上で絶賛戦闘中の椿姫とトランプの女王には悟られないように、こっそりと……。
「アリス、それは駄目だ」
 舞台の下手にの緞帳にくくりつけた糸を、今度は上手の緞帳に渡してくくりつけようとしたとき、私の手はバイオリン奏者であるキリギリスに止められた。伸ばされた三本の手に思わず天を仰いでから振り返ると、緞帳の影からふるふると首を振るキリギリスの顔があった。
「どうして?」
「そんなことをしては、椿姫が怪我をしてしまう」
「でも、二人の戦いは止められるわ」
「けれど、椿姫が怪我をしてしまっては父さんが激怒する」
「大丈夫よ。キリギリスの前当主はイエス・キリストのように慈悲深いと聞いたわ」
「ああ…そうだったな……椿姫と会うまでは」
 キリギリスは、その細い腕のどこにそんな力があるのかというくらい強い力で私を制したまま、遠い目をして溜まりに溜まった愚痴を吐き出した。


Title of "A cheap tactics of Alice."
to be continude...?
*****

体調治りましたー。そしてお久しぶりのアリスです。

なんとかかんとか生きてます。
明日(もう今日?)の夕方はおそらくズタボロ。やだなぁ、ジャンカラのバイト行きたくないけどバイト入れちゃったから行くしかないYO!
早く次の土日にならないかな・・・デバッグのバイト早くしたい。

さてさて、昨日は流石に日記書かなさ過ぎだろうと半死の状態で生存証明をと思いあれだけ書き込みました(笑)
やあでも、いろいろありましたここんとこ。
学校はともかく、3日に初めてカラオケのバイトへ行って、4回くらいジュースをこぼしたり。慣れないことするもんじゃねえなとつくづく思ったのですが、慣れないといけないこともあるのですよねぇ・・・うへえ。
でもカラオケのバイトはしてみたいと思ってたし!金と創作活動の為だ、頑張りたいデス!!

昨日(4日)は京都にあるアトリエ村というところにいってきました。
そこだけ時間の流れが違うかのように、のんびりとした雰囲気のなかで、アーティスティックな創作をしている方々の作品を見て回りました。
お皿とか鉄細工とか染織とかお人形とか。多種多様。
山の上にあるので、車の助手席に乗っている間ひやひやしていましたが、朝ごはんをちゃんと食べていたためか、あまり酔いませんでした。良かった良かったぁ。
村をぐるりと一通り見て回って、染織家さん(?)のところで見つけたコースターを友達の誕生日プレにしたいと思って衝動買い。そういやグリカ届いたのかなー?
今度連絡とって会いに行きたいと思います。

さて今日(5日)は父さんに連れられて、プロ野球OB主催のなにやらに行ってきました。
姉さんがアナウンスをやるので、僕はそのサポート役です。
本当はバイトだた姉さんの代わりに僕が原稿読むところだったんだけど・・・実際行ってみたら原稿の多さにやや無理してきてくれた姉さんと「(姉が)来てよかったね…」なんて言い合ってました。いやほんとに。
僕も風邪で喉やられてるのでこわかったんですよね。うぅ、ほんとによかった。
阪神の監督をやっておられた吉田元監督を筆頭に、様々なプロ野球のOBの方がいらっしゃっていて、なんだかよくわかんないけどすごかった(ぇ
ていうか、あの姉さんがあそこまで緊張するなんて・・・!!
練習を見てもらっていた子供たちも頑張っていたし、なによりサイン色紙とかももらえちゃたりして良かったです。

ああ、なんだかヤバ気な眠気に襲われてきました。
電王の予約だけして寝ようと思います。
おやすみなさい~(^^)ノシ

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