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交差はしない。しかし交錯する。

 両手を大きく広げたキリギリスは、ちらりとこちらに視線を飛ばして驚いた顔をした。
「アリス!!!」
 絶叫のような近い歓喜の声が会場中に響き渡った。
 会場に列席する無数の仮面が、キリギリスの視線を追ってこちらを向いた。私は思わず射すくめられたように硬直する。
「アリス!おお、貴方がアリス!!」
 キリギリスの目はらんらんと輝いている。照明のせいか、それともキリギリスの瞳に宿る期待のせいなのかはわからない。
「お会いしたかったアリス!話には聞いていたがなんと……その……なんと…………いい、仮面だ」
 最後のほうは声が小さくなっていった。
 まあ、顔が見えないのだから綺麗だとか可愛らしいとか言ってもらっても説得力の欠片もないが。
 私はこちらを向いた無数の仮面の圧力に屈しないよう、なんとかふんばって立ち上がった。スマートな働きアリよ、助けてくれ。どうにかして。
 と、心の中で助けを求めても伝わるはずなんてないけれど。
 私はVIPな観客席の柵に近づき、大きく息を吸った。
「――本来、カエルの公爵様がいらっしゃるところを、私のような小娘が来観してしまい申し訳ありません。けれど私がキリギリス様の演奏会を、カエルの公爵様に招待状を譲ってもらうほど見たがっていたのだと思ってくだされば幸いです」
 言った。
 静まり返った会場に、予想外に私の声が響いて――そして――。
 パチ、パチパチ、パチパチパチパチ……。
 何故か拍手が起こった。意味がわからないが、キリギリスは観客の盛大な拍手に満足そうににんまりと微笑む。
 あまりの意味のわからなさに本格的にフリーズした私を、スマートな働きアリが椅子へ引き戻した。
「あんまり柵に近づきすぎると落ちてしまいますよ」
 働きアリはそう言って優しい動きで私を椅子に落ち着かせる。そうしてカップに入っていた冷めた紅茶を床に捨て(液体はそのまま柵をくぐり下へと垂れた。いいのだろうか)、新しく紅茶をいれ直してくれた。私は仮面越しにその紅茶を一口飲んだ。あ、ストレートだ。
「皆様、アリスに盛大な拍手をありがとうございました!今宵の演奏会はとても素晴らしい演奏会となることでしょう。ビッグなゲストもおいでくださっていますし、特別なお客様もご用意しておりますし、今までにない最高の演奏会になること間違いなしです!!」
 声高らかに演説するキリギリス。触覚が元気にぴょこぴょこ動いている。
 会場の灯かりが消され、舞台の上のキリギリスにスポットライトが当てられた。舞台袖から働きアリがバイオリンを持って出てくる。受け取るキリギリス。下がる働きアリ。
 静かな会場で、キリギリスがバイオリンを方に乗せた。そうしてゆっくりとした動きで弦を持ち上げ――……
「アタシの出番はまだ?!」
 虹色インコ――スコルの右の頭は甲高い声で鳴いたが、まけず劣らずのキィキィ声が聞こえた。
 …はたしてキリギリスの演奏会は無事に始まるのだろうか。


Title of "A nuisance person."
to be continude...?
*****
あれ・・・演奏会は?(聞くな)
予想では優美な調べをキリギリスが奏でるはずだったのに・・・あれ?

まあいいか。

アリスは長くても一週間ごとで特設のほうに移そうと思います。


さてさてみなさまこんにちばん。
相変わらず時間の使い方が下手な翼です。

うへえ、もう1時過ぎちゃった・・・明日(つか今日)朝からなのにorz

えーと、バイトのオリエンテーションへ行って、学校へ行ってサークルの子に借りていた本を返し、京都駅の新しく出来たラーメン屋さん(あまり美味しくなかった)に行きました。

そして父さんの手伝いでブログのやり方を父さんに教えました。

他、ずっとパソ。

今日のこと、以上。


なんだこの半端なく引きこもりな日常!!(汗
駄目だ駄目だ。もう、学校も始まっちゃったし本当にどうにかしないとですね。月曜日はアリス書かないようにしようかなぁ。

それにしても、バイトの講習会が楽しみでなりません。
ドッキドキ☆ですが一切の情報を漏洩してはいけないということなので、書けません書きません。ハイ。
でもほんとに楽しみだー。



Web拍手ありがとうございました!!
レスです。

>質問を下さった方
いいえお手数なんて全然です!!
作ってみれば僕の方もかなり活用できそうなので、良かったです♪
コメントありがとうございました~^^


































明日は知村さんところからもらってきたバトンをやりたいです。
あー大好きだ知村さん。(こんなところで告白してみたり)

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