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どき、どき、どき、どき、

 トンネルを抜けると、なんて使い古された言い回しだけれど、この場合は少しだけひねって、暗闇を抜けると、という陳腐な言い回しをあえて使おうと思う。
 すなわち。
 暗闇を抜けると、そこは観客席だった。
 会場は大きな舞台を囲うように階段状になった観客席と、それを囲むように聳え立つ壁に埋め込まれた蜂の巣状に分かれた個別の指定観客席。どこもかしこも豪華な装飾が施されている。足元は大理石だし、金で出来た柵の装飾といったら言葉もない。
 位置にして建物の五階くらいだろうか、何に遮られることもなく真っ直ぐに舞台を観賞できる絶好のポジション。
「ここがVIP席となります。メニューをご覧になってお待ちください」 VIP席かよ。流石ですカエルの公爵様。
 私はスマートな働きアリが引いた椅子に腰を下ろし、手渡されたメニュー(文字が立体的に浮き上がっているし紙の手触りも最高だ。きっと一般庶民には聞くのも耐えられないくらいの値段がかかっているだろう)を開いた。
「お飲み物は何になさいますか?」
 まったく、至れり尽くせりである。
 けれどカエルの公爵の伝言を聞いた後では、いまこの状態すらも嵐の前の静けさに思えてならない。
 すこし背筋が寒くなった。
「……アッサムのホットミルクでお願い」
「畏まりました。ご一緒にケーキはいかがですか?」
 働きアリはメニューのデザートのページを広げてみせ、にっこりと営業スマイルで訊いてきた。私はその笑みにアイスクリームショプとバーガーショップの店員を思い出す。ああ、あれは面倒だった。
「遠慮するわ」
「わかりました。ではすぐにお持ちしますので、まずはをどうぞ」
 と、メニューを下げた働きアリは替わりに無機質な仮面を差し出した。何の変哲もない、仮面である。漫画にでてくるような目も口も弧を描いてくり抜いただけの、嫌な笑みを湛えた硬質の仮面。
「……なに、これ…」
 思わず顔を引き攣らせる私に、働きアリは手で周囲を示した。私はその動きにつられるように辺りを見回す。
 ――なるほど。
 仮面ばかりだった。右も向いても左を向いても上を見ても下を見ても、仮面仮面仮面仮面。その形は様々で、目元だけ、顔半分、さらには何の穴もないのっぺらぼうの仮面をつけている人や、節分で幼い子供を持つ家庭のお父さんがつけるような紙製の仮面まである。
「お取り下さい、アリス様」
 そう言って働きアリは私に仮面を押し付けて廊下へ戻ってしまった。紅茶を取りに行くのだろうか。それにしたって、一体厨房がどこかわかるのだろうか。――きっとわかるのだろう。なぜなら働きアリは常にキリギリスに仕えるものである。住み込みの働きアリなんてものは大して珍しくないのだ。
 私はしばらく働きアリの去った後の暗闇を見つめていたが、次第に飽きて手元に残った仮面を見つめた。
 重そうだった。何で出来ているのだろうか、キラリとした表面は滑らかで、試しに軽く叩いてみればコツコツと音がした。こんなものを被って首が変に曲がってしまったらどうしよう。
 思考がだんだん変な方向へとシフトしていくのに気がついて、慌てて現実に戻ってきた。危ない危ない。私はまだそっちの人間になる気はない。
 もう一度辺りを見回す。
 さわさわと開演を待ちわびる人々の声が聞こえる。仮面舞踏会でもあるまいに、皆一様に仮面を被って話している。素顔を晒している者はいまのところ見当たらない。ということは。
「郷に入っては郷に従え。長いものには巻かれろ。朱に交わって赤くなれ、なのかしら」
 苦笑とともに息を吐き出して、仮面をはめる。
 それはまるであつらえたかのように私の顔にフィットした。


Title of "The mask."
to be continude...?
*****
朱に交わって赤くなるのは個人の自由です。
たまには朱に交わってあえて蒼くなってみるのも一興ではないでしょうか。


えーただいま顔がニヤけてます翼です。うへへ。
いいことがね、ありました。うへへ。
でもなんとなく内緒にしときます。うん、けどやっぱり嬉しいのです。えへへ。


そういえばもうすぐに2000ヒットですね。
一足先に拍手を頂いちゃいまして・・・ありがとございます!(*ノノ)
と、いうのはやっぱり次の日記で、なのかもしれませんが、えへへ。やっぱり嬉しいです。
なにかしたいけど・・・もういいか今週末時間ないし(ぉぃ)ああ、でも、やっぱり折角なので感謝の意味もこめてなにかしたいなぁ・・・うーん。
あ、じゃあ、えっと、2000HITした方には壁紙とかどうでしょう?リクエストしてくだされば、HP・blog内のお好きなお話の壁紙をお作りします!もしくは普通にリクエスト受付け!(小説か質問に限りますが/笑)
と、いうことで(笑)
いやでもこんな辺境の辺境なサイトが2000かあ・・・これからも頑張って続けます、ハイ☆



さて今日は久しぶりの学校でした。
時間割を見てみたら、火曜日を除いてすべて昼登校。そのうえ月曜日はお休みです。ひゃっほい。
で、久しぶりにいった学校で久しぶりの友達に絡んで絡んで久しぶりに「死ね」ツッコミをうけました。ああ、懐かしい響きと感じる自分がなんともいえないほど切ねえです。うぅ、いいんだ、構われないよりマシだ。

学校が終わって、即行で銀行へ行って通帳を作りました。良かった、今日いかなければ行く日がなかったんですよね。月曜までに口座作らないといけなかったので、まずは一安心。
さてさてそのあと、姉さんが休憩時間に入るというので、母さんと姉さんと三人で夕飯でした。
ファミレス久しぶりだったなー。というか春休みの間一体どれだけ引きこもってたんだろう自分・・・(-"-;
なにはともあれ、久しぶりの外界は面白かったです。そして久しぶりに自分の布団で寝た感想は、寒かったの一言につきます。

そんな一日。
明日は姉さんとPOLTSICSのライブに行ってきます!!学校から直なのでドキドキですが、でも楽しんでくるぞー!!思いっきりハジけてきたいと思います(*^w^*)


そういえば今日姉さんが突然とんでもねえことを言い出しました。
曰く、「私は変態ノーマル思考を推進するわ」というのです。
僕が「…なんのこと?」とこれでもかと眉間に皺を寄せて訊ねたら説明してくれました。
簡潔に言うと”種の保存を除外したアブノーマル思考をノーマルとすること”だそうです。
つまるところ、小学生に発情するのはノーマルだけれど、羊に発情するのはアブノーマルだと。
ぶっちゃけ僕にはわかるようでわかりません。つか正直あまりわかりたくないです。思考概念として、言語で説明されると納得のいく気はするんだけどなぁ。

そんな馬鹿げた会話を姉さんとするのはちょっと楽しいです。
























父さんが寝ていたので眼鏡を外したら、その拍子に起き父さんにキレかけられた。
久しぶりにめちゃめちゃ怖かった(笑)
***ちょいと呟き***

なんとなく、日記のどこに書き込めばいいかわからなくなったのでここに書いてみる。
昨夜(というか12日の朝)、寝る前にお気に入りサイトさんに言ったら短編が更新されてて、嬉々として読んだら思わず泣きそうになりました(笑)
拍手コメントをしようとしたら、先日取り外されたばかりで、とりあえず携帯にメモ。
「なんて素敵な話を書くんだろうと思った。」と書いてありました。ちなみに原文そのまま(笑)
メッセージを送ろうとしていたのですが・・・ですが・・・ですが・・・(*ノノ)ウヒャ♪


なんつーか、あれですね。
上手に想いを伝える文才が欲しい。
感想メッセージを送りたいけど、まとめるのについつい時間がかかってしまうんだよなあ・・(//へ//)

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