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「久しぶり、元気だった?」それが、メールの冒頭。

「え?…あの、なんですって?」
 私は眉間におもいきり皺を寄せて訊ねた。けれどスマートな働きアリは私の問いを完全に無視して、いつも通りに仕事をこなす。
「私(わたくし)、今宵アリス様たちのお世話をさせていただきます、アイドーネウスという者です。以後お見知りおきを」
 優雅な仕草でお辞儀するアリは、帽子を被った誰かを連想させた。あげた顔には柔和な笑みを浮かべていたので、私は彼があの帽子を被ったウサ耳少年に似ているのだということに気付いた。
「アイドーネウス」
「アイドーネウス」
 双子が働きアリの名前を呟く。はい、とアイドーネウスは頷き、なにかを考え込む双子に蝋燭の灯かりを翳した。
「「長ったらしいな」」
 双子はどうしてこうも人の地雷ポイントを踏んづけるのだろうか。さっきといいいまといい、わざとやってないかコイツら。
 私は思わず肩を落としたが、働きアリはなんということもなく「では好きにお呼びください」と笑った。双子はふむ、と動きは左右対称に、衣装は非対称に向き合ってしばし考えこみ、ぶつぶつと何かを呟いた。
「アイド」「アイドー」
「…アイドネ」「いやでも…」
「…それなら」「やっぱり…」
 私とアイドーネウスは顔を見合わせて苦笑した。どうやら長くかかりそうだ。
「開始のお時間が迫っていますので、一先ずお席へ案内致します」
 アイドーネウスはそう言って廊下を歩き出した。私は慌てて双子を連れて後を追う。この暗闇の中、彼を見失ってしまったら文字通り右も左もわからなくなってしまうだろう。蝋燭の灯かりだって満足のいく光量だとは思えないし、もしもアイドーネウスが遠ざかってしまえば、私達は完全に暗闇の中に取り残されてしまう。
 それは――とても怖いことだ。
「アイドーネウス」
 私は働きアリの名前を呼んだ。……何故か振り返らない。
「アイドーネウス?」
 私はもう一度働きアリの名前を呼んだ。
「どうか致しましたか、アリス様?」
「……なんでもない」
 返事があるのはいいことだ。そこにちゃんと居るということなのだから。
 私は満足して後ろを振り返った。そういえばさっきからぶつぶつ言っていた双子の声がピタリと止んでいる。アイドーネウスの良い略称を思いついたのだろうか。
「決まった?」
 心なしか浮かれた声が出てしまった。まあいいか、面白いことは大好きだから、悪い気はしない。
 けれど振り返った先には、暗闇しかなかった。
「アイドーネウス!」
 思わず働きアリの着ていた制服をわし掴んで、彼の名前を呼ぶ。どうしました、と言い切る前に、言葉は切れた。
「闇に呑まれてしまいましたね……」
「どうすればいい?」
 双子の行方がわからなくなることはとても良いことだけれど、双子がいなくなってしまうことはとても悪いことだ。浮かれた声は一転、泣き声に近づく。
 ふわりと温かな光が顔に近づく。そちらを向けば、帽子ウサギに良く似た、働きアリの柔和な笑みがあった。
「闇有る処光有り、です。光のないところに闇はできません。闇のあるところに光は必ず存在します。心配しなくても大丈夫です。あの双子は強い」
 優しく諭すように働きアリは言葉を紡ぐ。
 根拠も保証もどこにもないはずなのに、働きアリの言葉には不思議と信じられる雰囲気があった。
「ですから、大丈夫ですよ」
 アリス。
 働きアリはそう囁いて、私の手を取った。時間が迫っていますと、微笑みで私を促し先へ進む。暗闇の中では出口の場所も出口までの距離もてんでわからない。
 それはとても不安なことのはずなのに、働きアリの手は暖かくて、不安なんて暗闇へ霧散していく気がした。


Title of "The thing which leads darkness."
to be continude...?
*****

えー展開が読めたらすいません。
でもこの先を考えてる僕でも実際どうなるかわかりませんが(笑)


昨日の日記の宣言どおり、学校にサークルのビラを配りにいってきました!
スーツ着て準備して、10時に待ち合わせの友達と朝食をとってから行こうとしたら、友達から時間がなくなったので行けなくなったというメールが。
そんなわけで、珍しく姉さんと自分の朝食(といってもトーストに目玉焼き乗せてマヨネーズかけるだけですが)を作り、食べてから学校へ行きました。
校舎横の桜が綺麗だった・・・(~▽~)
久しぶりの学校で好きな先生に絡んだり、人慣れしてないためにどもるのに頑張ってビラ配ったりして、けっこう楽しかったです。
終わってからカラオケに行って、初めて一緒にカラオケに行く友達に撲殺天使を披露しました。
あれ、初めて聞く人じゃなかったらとくにインパクトがなくなるのが残念です。他にネタ曲探そうかな。
ちなみに金欠な僕は友達におごってもらいました(笑)7月になったらおごり返すという約束のもとです。いいんだ、今年度はタカリーナになるんだ僕は。
その後は京都駅に新しく出来たケーキ屋さんに行くことになったのですが、人が多すぎては入れなかったのでアバンティのクレープおじさんを食べに行きました。
そこでまあ、色々と恋愛トークを繰り広げて、ウインドショッピングもして解散。
あー服欲しい靴欲しい。
しかし、服を見ていると写真を撮りたくなってきます。最近ポートレートに興味津々。とりあえずデジカメを・・デジカメをぉおお!!orz

そうして帰って、さっさとスーツを仕舞い、ゲームをしようと思ったのにパソコンを開いて気がつけばもう2時半です・・・(汗
ヤバい。いい加減寝ないと明日起きれません!



そういうわけでおやすみなさーい(・v・)ノシ


















ずっとずっと、メールしたかった友達にメールしました。
久しぶり。半年以上経ってのメールです。
どうかどうか、まだ途切れていませんように。

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