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「さあ、どうしようかね」彼は苦い笑いとともに呟いた。

「キリギリスの演奏会が終ったら話がある」
 スコルの左の頭はそう言って私達を見送った。右の頭は私が離れるにつれて首を回す勢いをどんどん早めていて、翼もいまにも羽ばたきそうだったけれど、それは左の頭が押さえてくれたらしい。ぴくぴくと震える体はきっとふたつの意識の葛藤の現れだろう。
「わかったわ。演奏会が終ったら、また」
 私はそう言ってスコルに背を向けた。アリスアリスと甲高い声で右の頭が鳴いていたけれど、完全に無視することにした。あんなものに構っていたら命も時間もいくつあったって足りることもないだろう。現実問題として、命も時間も、いくつもありはしないのだから。
「アリスよアリス」
「アリスよアリス」
 名前を呼ばれて、すこし先を歩いていた双子に駆け寄る。双子が道を開けると、そこにはアリがいた。
「招待状のご提示をお願いします」
 会場ホールの制服をキッチリと着込んだアリは、いかにも働きアリという感じのいかつい顔つきだった。太い眉に威厳が光っている。
 私はくしゃくしゃ歪んだ招待状を差し出した。それに目を通したアリは、「本日はお越しいただき誠にありがとうございます。案内係が控えておりますので、奥へお進みください」と丁寧にお辞儀をした。私も「ありがとうございます」と心持ち優雅に微笑んで、双子を促す。
 と、その時。
「アリス……お気をつけて」
 危うく聞き逃しそうな声で、アリが言った。私は思わず足を止めて振り返ったけれど、アリは何事もなかったように佇んでいた。
「アリスよアリス」
「アリスよアリス」
「「早く行こう」」
「ええ……行きましょうか」
 その場は首を傾げるだけにとどめて、私は双子に促されるまま奥へと進んだ。
 真っ暗である。
 ここはお化け屋敷か、と思うくらいに、光がない。入り口から入る
光でかろうじて双子の背中は見えているが、次第に闇へ溶け込んでいきそうだった。
 危うく双子の姿を見失いそうになる頃、ぼんやりとした灯りが目の前に突然出現した。
「「うわあっ!」」
「うわっ!」
 驚いた双子に触発されるように私も驚いた。そしてすぐにその灯りが蝋燭の灯りだと知る。
 蝋燭を持つのはこれまた働きアリのようだった。しかし入り口で招待状の検閲をしていたのとは違い、非常にスマートである。アリは双子の間から私と見とめて、以外なことを言う。
「ようこそおいでくださいました、アリス様。カエルの公爵様より伝言をお預かりしています」
「カエルの公爵様から伝言…?」
「はい。聞きますか、聞きませんか」
 なんだこの選択肢。
 伝言は伝えるべきものではなかっただろうかと、私は眉を寄せたが、双子が「早くしろ」「早くしろ」と急かすので、このまま聞かないでいるのは知らぬが仏かもしれないと思ったけれど、それではあまりに心がもやもやして演奏会を楽しめないと思ったので、一応聞いておくことにした。
「聞かせてください。なんですか?」
 私はイエスの選択肢を選んだ。
 スマートな働きアリはコホンとひとつ咳払いをして、とんでもない伝言を私に伝えた。
「カエルの公爵様よりの伝言です。――アリス、早く逃げなさい――以上です」


Title of "Warning"
to be continude...?
*****

えーとんでもない展開になってきましたねアリス。
や、うん、あの、日記に載せてる以上はあんまりグロくならないと思うのですが(汗

昨日「明後日10時くらいに会える?」とメールしてきた友達に「いいよ」と返事を返してから連絡がきません。
一体どこで会うんだ(笑)
君とはとても仲が良いと自負しているけれど、双子のようにテレパシーが使える間柄でもなかった気がするよハニー。


さて今日の翼は。

2時に起きてシャワーを浴び、3時ギリギリに銀行へ通帳を作りにいったら印鑑を忘れてお使いだけを済ませて帰ってきました。
相変わらずの駄目駄目っぷりです。あうあう。
ああ、でも、アイボンのトローリ目薬を買ってもらえたのは嬉しかった。あれすごいですよ。ほんとにトローリしてるんです。ちょっと感動。
ちなみにこの間買ったひよ玉のふりかけケースは普通の入れ物でした。ちょっとショック。

そうして久しぶりにゲームをしようと思ったのですが、またパソコンにえばりついてしまいました。
もうパソコンの奴隷ですね僕は。

明日は学校が入学式らしいです。友達が立てた新しいサークルの認可が下りて、新入生勧誘で暇な人はスーツ着用で来てくださいとメールが入りました。
どうしよう・・・こないだの新歓のときも軽音やボーリングのサークルから連絡がなかったように、いままで僕はそういう公式行事や遊びの連絡から常々外れる傾向にあるのですが、えっと、い、行くべきなのかな・・・?(汗
でもスーツって・・・そのときに軽音もビラ配ってたりしたらどうしよう・・・いやいいのかな。でも友達との待ち合わせ10時だしっていうか。
とかなんとか書いてるうちに、
まあ、面白そうだから自転車があれば行ってみようかな。
って気分になりました!
スーツは持っていくことにしよう。あれば、だけど。どこにやったっけな・・・(汗


まあそんな感じです。
風邪はもうすっかり良くなって、咳をすることなく歌がガンガンに歌えちゃうくらいに回復しました。
ご心配かけていたらすみません、もう大丈夫です!翼は完全復活しました!
どれくらい元気かというと「パラサイト」にでてくる水飲みエイリアンには負けないと思うくらいです。
それにしてもアレは名作だよなぁ。みんな若いし(笑)

ああそれから、HPのほうに短編ひとつアップしました。
最初のイメージから迂回して違うところに着地しました。短編で没が出たのも、没の方のだけど主人公の名前が二回も変わったのは本当に珍しい。
せっかくなので没った方もやる気があれば完成させてUPしたいのですが、あまりにも僕の過去の実体験が放り込まれえてしまって正直微妙な気分なのです(苦笑)違うシリーズに転用しようかな・・・。
しっかし「猫と少女と洗濯物」のイメージからなんでアレができるんだろう(~_~;
でも書き終って気づいたのですが、心情の描写が驚くほど書けないな自分!!
うーん、状況描写に頼りすぎてたかな。アリスは思う付くままにだーっと書いているうえにワンダーワールドというか、夢の中のような世界観してるんでなんでも書き放題なんですが、現代物になると行動・心情・状況などそれぞれの描写が織り込まれる上に制限も付くから――すごい面白いのです。難しいんですけどね、でも面白いっていう(笑)
そもそも現代物って、一定の制限(ルール)の上に成り立つ虚構というか、そんな感じがするのでファンタジーも好きだけど、現代物に挑戦してこそって感じがする。僕は、ですけどね。
つーか、ファンタジー世界にも魔法が発動する原理(ルール)を持ち込もうとする僕の癖なだけか(笑)
閑話休題。
まあそんなわけで、まだまだ未熟な文章ですが、あの雰囲気を楽しんでいただけたら幸いです。


さーて、寝るか!
おやすみなさい~。





























そろそろ拍手お礼変えようかな。

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