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ニュアンスというニュアンス

 虹色インコは非常に不愉快な声をあげて笑う。
「アハハハハハハ、アハハハハハハ」
 コロッセウムの入り口となっている入り口は、世界でも有名な地獄の門である。知られているより二まわりも三まわりも大きい扉の上には、地獄の門以上に有名な見下ろす人――もとい、見下ろす人が鎮座している。そのさらに上に、虹色のインコは陣取って高笑いをやめない。
「アハハハハハハ、アハハハハハハ、バーカアーリス!ショウタイジョウはモーラッタヨー、アハハハハハハ」
 馬鹿にされている気がする。
 ものすごく馬鹿にされている気がする。
 しかし、いくら私の血管が額から浮き上がろうが、それが切れて血潮のごとく噴出そうが、私が怒り出すことはできない。
 なぜなら――。
「虹色の」
「虹色の」
「インコが」
「インコが」
「ふざけた」
「真似を」
「「するなぁああああ!!」」
 卵の殻を着た双子が双方包丁を振りかざして広場を駆けた。コロッセウムの前に集まった人々が慌てて双子を避け道が割れる。モーセを髣髴とさせるその状況に、私は一瞬だけ見惚れてから慌てて双子を追いかけた。止めなければ、招待状もろとも八つ裂きになってしまう。そうなれば甚だ理不尽ではあるが、双子は怒りの矛先を私へと向けるのだ。
「待って!」
 エプロンドレスは走りにくい。厚底の黒いエナメルの靴も走りにくい。けれど私は止まることはできなかった。卵の殻を着た双子に虹色のインコを殺させるわけには行かない。
 理由は、現在、鯨を食べていけないのと多分同じだ。
 私は虹色インコと面識を持った覚えはないけれど、あそこまで馬鹿にされるのならばきっと会ったことがあるのだろうと思う。多分。自信ないけど。
「待って、殺しちゃ駄目!」
 叫んでも双子が止まる気配はない。私よりも遥かに狩りに慣れている双子に私が追いつけるはずがないのはわかりきったことで。それならば他に上手く双子を止める方法を考えなければ。
 考えなければいけない、けれど。
 私は力の限り叫んだ。
「殺したら招待してあげないわよ!!」
 声が裏返った。正直、めちゃめちゃ恥ずかしい。広場にいる人々の視線が痛い。けれど、どうやら双子を止めることには成功したようで、虹色インコがニヤリと笑うその数センチ前で、双子はピタリと制止した。その時間僅かコンマ以下、二人揃って広場に着地した双子はゆうらりと振り返って私を見据える。あまりいい顔はしていない。
「アリスよアリス」
「アリスよアリス」
「「それはヤだ」」
 あまりいい顔はしていなかったが、双子はしぶしぶ承知してくれたようだった。私は胸を撫で下ろして、双子の間を進む。
 コロッセウムの入り口となっている地獄の門を見上げれば、ニンマリとどこぞの猫に似た笑みを浮かべたインコと対峙する。
「アーリスーバーカアーリスーチェシャーネーコーノーイバーショシッテルーヨー、アハハハハハハ」
 首を左右に振って、虹色インコが笑う。
 その言葉は決して聞き逃すことのできないものだった。


Title of "Of the top of a gate-keeper of hell."
to be continude...?
*****

おかしいです。 
双子&アリスvsインコの戦闘シーンを想像していたのにハァァァアア!!((@■@))
ちぇ、まあいいか。

いつか双子の戦闘シーンを書きたいなぁと思う翼です。



ゲームのデバッグのアルバイトの面接に行ってきました!
受かるといいなぁ・・・。自転車で行ける距離なのがいいのです。
どっきどき。

あ、そしてやっとベースを返してきたり。遅い。
次学年時に軽音をどうしようかと本気で悩んでいます。
身の置き場を決めなきゃいけないのにいまのぬるま湯があまりに気持ちよいんですよねぇ・・うぅ。
友達に相談するべきかなぁ。姉さんに相談すると僕の意識が完全に姉さんにくっ付いていってしまうのでたちまち自分の意志が消えるんだよなぁ。
自分で物事を決めるのは難しい・・・(-"-;


さてさて、バイト行ってきますー。

















珍しく日付変わらないうちに日記を書きました(笑)

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