結局 ただの呟き。世界は辛く、厳しく、生温く、そして優しかった。 結局のところ、僕はなんだかんだ自分が一番大切で。心配かけたくないとわかっていても口に、文字に出してしまって。「誰も僕のことなんて気にかけていない」なんてこともないこともわかっているけれど、気にしないフリをしてくれているのかもしれないし、本当に気にしてないかもしれないから。だから、泣き言を呟いて。「きっと誰も反応しないだろう」と、諦めの果ての、無関心への安堵を抱いていたので、いざ僕の泣き言に反応してくれて、優しい言葉をかけてくれた人がいたときに。それは本当に嬉しいと気付いて。この世界には僕のことを気にかけて心配してくれる人がいるというのに、それを知っているなずなのに、見えないからというだけでいないものだと思い込んでいて。だから諦めて。そして安心して。だから、「落ち込んだら言って。貴方を笑わせることはできるかもしれないから」なんて言葉に、ひどく心を揺さぶられて。泣いて。ありがとうと、ごめんなさいと、ごめんなさいと。ありがとうと。世界はやはり優しいのだと改めて知って。嬉しさが増えて増えて涙が零れたという、ただそれだけ。それだけ。それだけで、僕は本当に本当に嬉しくて。目に見えることで実感して、感謝して、泣いて、笑ってしまうのです。申し訳ないと思うし、心配かけてごめんなさいと思うし、ただそれ以上に嬉しくて。自分勝手な僕を見ていてくれているのだと実感して。嗚咽するほどに泣いて。ありがとうと、ちゃんと伝えられていないかもしれないけど。ごめんなさいと、言えてないけれど。その言葉はたしかに僕に刺さって、寄り添って、嬉しくて。嬉しくて。生きていてよかったと思うのでした。ありがとうございます。そんな、夜でした。 [0回]PR