Sall we dance! 黒のエナメルの靴が赤く染まる。 白いウサギの腹から噴出した液体が私の靴を染めていく。 私の足は履いたまま、赤い靴へと姿を変える。「踊ろう、アリス」 ウサギの差し出す手を取るよりも早く、私の足は私を立たせた。そうしてくるくると回りだす。私の意思など知らずに、くるくるとステップを踏むのだ。「嬉しいよ、アリス」 白ウサギが柔和に微笑む。 私はここにきてやっと――というには遅すぎるくらいだが――白ウサギに恐れを抱いた。 足はくるくるとステップを踏む。勝手に。きっと、私が死ぬか足を切り落とすまで――否、私が死んでも、足を切り落としても尚、赤い靴は踊り続けるのだろう。 その様を想像して、ぞっとした。「助けて!」 叫ぶ。 それでも私の足は踊ることをやめない。踊って、踊って、踊り続けるのだ。「どうして?」白いウサギは問う。「君が望んだことじゃないか」「私はこんなことは望んでいない!」 叫ぶ。 くるくると回るステップは目が回る。必死に首をウサギの方向へと向ける。彼を視界に捉えていないと、不安で仕方がない。「嘘だ。君が望んだことじゃないか、アリス」「それこそ嘘よ! 私はこんなこと望まない!」 叫ぶ。「嘘さ」「嘘だ」 ふたつの声が重なった。白と黒が異口同音で私の言葉を否定する。「……嘘じゃない」「嘘さ」「嘘だ」 もう一度、異口同音。 私は次第に息が上がるのを感じながらも、倒れてしまわなように靴についていく。慣れないステップなのにどこか懐かしいのは、これが白いウサギから教わったものと同じだから。 教わったはいいものの、その後は機会がなくて二度と踊っていなかったものだ。 赤い靴がどうしてそれを知っているのか、それとも赤い靴が知ってるステップを白ウサギが私に教えたのか、どちらにせよ私は二度と踊ることのないと思っていたステップを踏んでいる。くるくる、くるくると。 くるくる、踊る。 目が回りそうだった。 否、回っているのは世界の方かもしれない。 To be continude...?Title of "Round and round."-----タイトルの和訳は「くるくる」でお願いしまsチキンラーメンは生で食べます。翼です。一昨日の夜ブログをご覧になった方は変な日記が上がっててすみません。姉さんに悪戯されました。ちょっとでも気を抜くとすぐに悪さされます。でもあれですね、料理中に後ろから抱きしめられるっていう新婚ごっこみたいなことされても、なにかされるとしか思えない感覚+やっぱ危ない(包丁扱ってるって意味で)と思うあたり姉さんの悪さに慣れきっている感があります。えーっと、京はルー=ガルー買いに行ってきました!衝動的に!決して読んでた本があんまおもしろくないとか行方不明になったとかじゃありますん。相変わらずのレンガ本です。一回読んだことある本をわざわざ買うのは始めてかもしれない。ゆっくり楽しみますー。しかしアニメ化するんですね。IGだからそこそこクオリティは期待したいけど、BLOOD+の件がトラウマになってるので若干不安。でもまあ、設定が変わってる風だから別物として楽しめそうだけど。わくわくしとこう。Twitterをいじってるうちにいつのまにかブログからなくなっていました。どうでもいいけどついったー楽しいです。でもなんか、頭痛と食べ物のことしか言ってない気がしてならない。まあいいか。これからも呟きますよー。さて、そろそろおやすみなさいー。 [0回]PR