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自分などとるに足りない存在だと思っていた。

「アリス。お前の望むままに」
 サーベルを突きつけられた私は、足元に転がる美丈夫を見下ろした。三月兎の靴が美丈夫の血で濡れている。腹を押さえて倒れたまま呻く美丈夫は、聞き取れない音量でぼそぼそと何事かを呟いている。
 顔を上げるとニヤニヤとした嫌らしい笑み。
 私はしばらく逡巡してから、三月兎の差し出したサーベルの柄を握る。ニヤニヤとした笑みを一層深くして刃から手を離した三月兎は、嫌味なほど優雅なお辞儀を披露した。
「さあアリス」
 そう言って恭しく美丈夫を示す。
「…………」
 私はサーベルを握り締めてごくりと喉を鳴らした。
 一歩踏み出す。
 血の臭いが濃くなった気がしたが、無視。三月兎のニヤニヤ顔が私を見つめるなか、もう一歩前に進む。血だまりに黒いエナメルの靴が踏み出す。
 目の前に、カリブの海賊のような男が立ちはだかった。
「それは私めの剣で御座います。お返しいただけますか、アリス?」
 風貌に似合わない丁寧な口調で言って、ジャックは私の前に膝をつく。後ろで小さく舌打ちが聞こえた。
「でも、私はこれで彼を」
「選択が二つしかないのはゲームくらいでしょう。失礼を承知で申し上げますが、アリス、貴女は異常なほど物忘れが激しいのに加えて卑怯なところも個性でしょう。それとも、そこの泥兎から選択肢を与えられなければならいほど知能が低いのですか?」
「泥兎?」
「黒兎でも闇兎でも良いでしょう。ですがマッドラビットという呼称はウサギの特権なので、私は彼を泥兎を呼びます」
「初耳だわ」
「初耳、とは。……まったく、貴女は本当に面白い」
 そう言ってジャックは口角を持ち上げる。
「少しも変わらないのですね、アリス。その突っ込むべき箇所がどこかズレているところも、忘れた振りをして全て覚えているところも」
 ジャックはくつくつと喉の奥で笑い出した。私は意味がわからない。
 ……忘れた振り?
「泥兎か……俺も初耳だが、なかなか面白いことを言うじゃねえか」
 クエスチョンマークを浮かべる私の真後ろから声がした。振り向こうとすると肩を抑えられている。仕方なく首だけで振り返ると、至近距離に褐色の肌があった。
「なにして――」
「ふん」
 三月兎が視線を遣す。この世のすべてを混ぜ込んだ底知れぬカオスのような常闇が、私を飲み込もうとするかのように深く、黒く、底なしの沼泥のような色合いを湛えている。
「コソ泥に泥兎。泥まみれの泥沼とは面白い。が、相応しいと言えば相応しい、か」
「コソ泥とは失礼ですね」
「否定をしなければ肯定ととるが?」
 三月兎の言葉にジャックを見れば、カリブの海賊は肩を竦めて薄く笑うだけだった。
 私にはふたりの言葉がさっぱりわからない。
 ただ。
「……なにをしているの?」
 サーベルを握る手に重なる手の感触。わざわざ見るまでもなく、それは褐色の色をしているだろう。
「アリスの望むままに、とでも言っておこうか?」
 三月兎の声が耳元で響く。眩暈がしそうなほどに優しげな声で言って、サーベルを持つ手に重ねられた手が私の手を強く握る。ゆっくりゆっくりと持ち上がっていく。
 切っ先は、血溜まりに倒れ伏す美丈夫。
「泥兎、それはいけません」
 ジャックが制止の声を放つ。
「お前は黙って見ていればいい」
 兎が私の肩を押した。また一歩、黒いエナメルの靴が前に出る。
「それはアリスの意思ではなくなる」
 ジャックが私の目の前に立つ。
「お前は眠りネズミをこのままにしておくつもりか?」
「彼はチェシャ猫が始末をつけるでしょう。それとも、その役割を奪うおつもりで?」
 ゆっくりと私の手を上げていた三月兎の手が止まる。いまにもカリブの海賊のような男の顔面を貫かんとするように、切っ先は小汚いくせに端正な顔の鼻先に突きつけられたまま。
 ジャックはふいに片手をあげた。
「号外が止まったということは、チェシャ猫が見つかったということ」
 雨が降ってくるのを確認するかのような仕草だった。空は灰色で埋め尽くされていて、何も降ってくることはないだろうに。
「アリスはすっかりお忘れのようですが」カリブの海賊が私を見下ろす。「貴女は一体、誰を追っていたのですか?」
 私の脳裏には、あの柔和な笑みが描かれた。


Title of "Who is it?"
To be continude...?
*****
・・・・どうしょう(ぇ)



どうしようもなく意識改革が必要。

翼です。

卒業ライブに行ってきました。
1日目はともかく2日目がひどかった。自転車のパンクを直そうといつもの自転車屋さんに行ったら閉まっていて、違う店に行ったら「タイヤとシューブの交換が必要なのでパンクの修理はできません」と言われ、結局直さずにライブハウスへ。
終わってた|i!l||orz!il|
まあしかし、こういうこともあるということで飲み会はしっかり参加。酔って帰ろー!と思っていたら友達に至極当たり前なうえ自業自得なことを改めて言われ、(多少話しを聞こうとした自分にも責任はあるけれど)一気に酔いが覚めた。
でも帰りに鴨川に飛び込む人がいたり、先輩とカラオケ行ったのは面白かった*ノノ


明日はガッコー。 思いっきりひとりよがりな愚痴。







自己中大爆発。























とりあえず軽音でへらへらしていた自分は全て無駄だった感。
周りのみんなが僕の卒業をやたら心配していたことにショックを受ける。というか、自分の存在が他人の中でそれほどまでに重要なところに配置されていたことにショックを受けた。うわああん怖いよう( ノノ)。
嬉しいんだけど!めちゃめちゃ嬉しいんだけど!「まあ翼だし~」「翼だらかなぁ」と言われるたび安堵していたのに!そこまあで言うなら急にいなくなっても「まあ翼だし」くらいのポジションに配置していてくれと!orz
まあ、さすがに酒の席で言える話でもないし。

あー畜生、こんなに心配されてるとは思わなかった。本当に。
なにより「心配されて嬉しい」っていうより、自分の存在が他人のなかでそこまで気にかかる存在だったことや、心配かけないようにっていうか「どうせ翼だから」程度の存在になれるようふるまっていた期間が全て無駄だったことにショックを受ける自分てどうなんだと。
いや言われたけどね、酒の席でだけど、「もういいよ翼だし」って言われたけどね!
だったらそこまで気にかけなくてもいいのに・・・っていう超自己中心的な思考回路。

人としてどうかって人間性なのは今更だけど。
だから直さなくちゃいけないんだけど。

なんだろう・・・もしかして自分が他人にあんまり興味ないから他人も自分にあんまり興味持ってないだろうって思うのか。
基本的に家庭で適当な感じだから他人もそうだろうって思っているのか。
たんに他人に興味がないからそう思われてることに気づいてないのか。

って考えると、自分て本当に最悪だよな。
人の気持ち考えてないってこういうところが言われるんだろうか。



やでもいつも周りの弄り方が半端ないから(まあ弄られるよう仕向けてるところもなくはないけれど)本当に「どうせ~」的に思われてると思ってたんだけどなぁとくに軽音とか軽音とかorz


そもそも弄られになったのが、弄りやってたとき「(自分が弄ってる子)嫌な思いさせてたらどうしよう」って思いすぎたのがそもそもなんだが。
今思えばそれすらも嫌われたら嫌だっていう保身にしか思えないっていうか、まあそうなんだろうけど。



とりあえず、心配されることが嬉しいけどショックである自分は本当に人としてどうなのかと。
あーもう怖いなぁ。急にいなくなっても「どうせ~」って言われる存在だろうと思ったのになぁ。畜生。

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