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3度目ならなんとかなるのか。

 薔薇のような色だと思った。
 美丈夫の腹から、そして彼の形良い唇の隙間から流れ出る血の範囲が広がっていく。
「アリス」
 名前を呼ばれて顔を上げると、三月兎がこちらを見ずに、彼はいつものニヤニヤとした嫌な笑い方を顔に貼り付けたままで、サーベルの刃を握ってカリブの海賊の手からサーベルを引き抜いた。三月兎の褐色の手に付着した赤い液体は、見たまま美丈夫のものなのか、それとも。
「どうする?」
 そう言って三月兎は私にサーベルの柄を差し出す。
「ど、どうって……?」
「最終的決めるのはお前だ。壊すも生かすもお前次第」
 三月兎が私にサーベルを突きつける。ニヤニヤとした笑みが、褐色の肌に踊っている。
 彼はいつもこうだ。私を助けたいのか追い詰めたいのかさっぱりわからない。以前、トランプの女王と喧嘩したときもこうだった。あの時は私が薔薇園の薔薇を勝手に花束にしたのが悪いのだけれど。そのとき、一部分の薔薇がごっそりと欠けた薔薇園を見て激怒する女王を尻目に、黒い兎はニヤニヤとした笑みを浮かべて「トランプの兵を生かすも殺すもお前次第だな」と言っていた。
 思考を戻すと目の前にはサーベルの柄。足の先では美丈夫が整った顔を歪めて血を吐き出してうめいた。
 生かすも。
 壊すも。
「――直せるの?」
「あ?」
 私の呟きに三月兎が片眉を上げる。
「壊すっていうなら、直せるのよね?」
 視線を上げると、褐色の兎はニヤニヤとした笑みを一層深くしていた。
「アリス。お前は本当に頭が悪いな。壊れた夢を修復できるか?」
「夢?」
 最後の私の問いに、三月兎は答えずにサーベルを差し出す。
「さあ、アリス」
 まったく、嫌な笑みが目の前にある。ニヤニヤとした笑みは、チェシャ猫と同じ音を発していてもまったく違うものだ。
 そういえば、三月兎の血の色は何色だったか。
「生かすも壊すも、お前次第だ。」
 サーベルの刃を伝う、赤い液体は、本当にあの美丈夫のものだろうか。


To be continude...?
Title of "The saber with the blood."
*****
……アリスを読み返さねばと思った。


やっと解放気味?
なんで本当に僕は他の人よりも暇なはずなのになぁ。おかしいな。

翼です。


1年くらい引きこもりかニートをしたいけれど、この年でそれは流石に許してはもらえないので、なんとか職を探さねば。アルバイトも含めて。
ていうかどっちかっていうと活力をつけなければいけないのかな。頑張るのはやめよう。でも「なにかやりたい」って思ったときに「じゃあやろう」ってならないといけないとは思う。・・・これはもしや、活力というより体力か?


され竜が面白い。
あの捻くれ具合がたまりません。
帯で谷山紀章さんが言っている「ひねくれすぎて純粋。」という言葉がぴったりな気がする。


そして突発的に父さんと20世紀少年第2章観にいってきました。第1章はめっちゃながら観だったけど、流れは一応つかんでいたので僕だけお供。
とりあえず感想。
・何回か頭を抱えた。
・精一杯ツッコんだ。ツッコまずにはいられなかった。
・鑑賞直後の感想。「堤さぁぁぁん!!!(頭抱え)」←リアルに声が出た。
以上!!
あ、あとやっぱキャストが豪華。無駄に豪華。2章のヒロインめっちゃかわいい。どっちもかわいい。関係ないけどメイちゃんの執事のこないだの回は女の子が素晴らしく可愛く撮れていてとてもとても嬉しかったです。
20世紀少年は原作読みたいなー映画観終わったら。


さーて。おやすみなさいです。

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