覚えているはずのない、大切な誰かは君の何? 手術室と書かれたドアの向こうは、白い病的な雰囲気の漂う手術台が置いてあった。周りにはドクターがぞろりと揃――ってはなく、大きな鋏を持ったハートの11がぽつんと立っていた。緑に囲まれた、森の中で。「ようこそ、アリス」 そう言って丁寧なお辞儀をする。「手術台の上へどうぞ。駐車料金は頂いておりますので、どうぞヒグマの心配はなさいませんよう」 そう言って右の掌を滑らかな動きで手術台へと向ける。 私は痛む左肩からやっと解放される時を、心底待ち望んだこの時に胸をわくわくさせながら、ふらつく足取りでなんとか手術台へと進んだ。 トランプの女王と椿姫は、扉のところで私から離れてどこかへ行ってしまった。 黒いエナメルの靴を脱いで手術台の上に寝転がる。背中にあたる感触は氷の上のように硬くて冷たい。「それでは、オペを始めます」 ハートのジャックがそう言って、鋏の刃を左肩へと滑らせる。私は手術には麻酔がつきものだと思っていたのでこの展開には驚いた。途端に怖くなって声をあげようとして、口を開いたら出たのはとてつもない悲鳴だった。「いやああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」 自分のものとも思えないその絶叫に自分でも驚いた。まるで誰かが私の中から、私の口を使って叫んでいるような妙な感覚。 がくがくと震える手と足が、硬直したように自分で動かせない。震えているのに動かせないなんて、一体どういうことなんだろう。 冷や汗が出る。 喉が痛い。 目を瞑って。 ――聞こえたのは、耳元で鋭く、刃が擦れ合う音。「っ……ぎゃああああああああああああああ!!!!!!!」 首を掻き切られでもしたかのような激痛に思わず目を開ければ、涼しい顔をしたハートの11が涼しい目をして私を見下ろしていた。「ご安心下さい、命に別状はありませんよ」 肩で息をする私の額を真白のタオルで拭って、ハートの11は私ではなくハートの11の正面にいる人物に向かって言う。「そう、安心したわぁ~……」 椿姫は瞳をうるうると潤ませて、心底安心した表情で微笑んでいる。「すぐに治るからね。大丈夫だからね」 そう言って椿姫は手にしたジョウロを傾ける。 チリリとしたちいさな痛みを伴って私の左肩に侵食するのは、エメラルドグリーンをした水だった。 左肩は見るも無残な姿だったので私はすぐに視線を逸らしたが、だんだんと引いていく痛みにもう一度顔をそちらへ向ける。「……あ」「ね、大丈夫でしょう?」 左肩の傷はすっかり癒えていた。エメラルドグリーンの水が傷口に滲み込むたび、深かった傷も浅かった傷もたちどころに治っていく。「すごい……」「もう、大丈夫よ」 母親のような優しい笑みで椿姫は私の額を撫でる。 私は何かを思い出しそうになりながら、ふいに聞こえた絶叫に飛び起きて。 そして、それを見た。Title of "eleven operations of the heart and green water."To be continude...?*****アリス欠乏症の為残り単位数が24あると言ったら担任に履修登録の先生に会って来いと言われ言ってきました。OHマイガッ!木曜にLinuxとネットワーク……なんとか。だめだ、眠い。しかし明日昼から出かける用事あったのになー…ネットワークなんとかは送れていくしかないかな。あ、そうだモデルのほうにも電話しないとだ。42万は無理です無理無理。よし、寝よう。頭やばい。アニマックス大賞応募してみようかなーとか思ってます。時間があれば。うーん、なんていうか、好きなことを仕事にするのは甘い考えなのかなやっぱり。自業自得なんだけどなー。欲張りすぎるなぁ、やっぱ。でも我が侭を通したい……完全に子供だな僕ぁ。orz [0回]PR