蓋を開けたらカオスでした。 トランプの兵はこれでもかというくらい跳ね上がった肩をゆっくりと落として振り向いた。「ひぇええあああのあのすすすいません! あああのあのすぐに青薔薇を植えますんで! すぐに!」 薔薇を染めている時点で植えてはいないと思うのだが、あえてそこには突っ込まなかった。 トランプの兵はクラブの7で、口を開くその間にも次の薔薇へと青いペンキを伸ばしていた。薔薇の葉っぱや茎にペンキが付かないのがまったく不思議だったが、そこは所謂職人技というものなのだろう。「あの、どうして薔薇を青に染めているんですか?」 私は思ったことを訊ねた。クラブの7はそれはもう驚いた顔で私を凝視して言う。「君は、青い薔薇の花言葉を知らないのかい?」「知らないわ」 クラブの7に軽蔑した目で見られた。「君は馬鹿だ。大馬鹿者だ。青い薔薇の花言葉を知らずによく今まで生きてきたものだ」 青い薔薇の花言葉を知らないということは、クラブの7にとってはそれはもう重大なことらしい。さっきと同じ顔で凝視されて、私はひどく居心地の悪さを感じた。「彼女は忘れているだけさ」 トランプの女王が私の右肩を掴んだ。クラブの7は声をかけてきたトランプの女王にまたもや驚いて持っていたペンキの缶を落としてしまった。「トトトトランプの女王様! 女王様! あのあの私めはクラブの7に御座います! ただいま青い薔薇を植えているところでしてててて」「そんなの私の知ったこっちゃないよ。私はまだトランプの女王をする気にはなれていないんだからね」「では私めの首を刎ねることはないのですか?!」「だーから、私はトランプの女王になる気はないんだって」 トランプの女王はクラブの7を睨みつけて摩訶不思議なことを言う。 トランプの女王がトランプの女王になる気はないだなんて、一体どういうことだろう。「どういう、ことなの?」 私はわけがわからなくて、トランプの女王に訊ねた。「アリス」 トランプの女王は私を振り返って、左肩に咲く白薔薇を撫でた。 そのときだった。「三時よ!」 その声は椿姫のキンキン声で、同時にずぶりとなにかが食い込む音が聞こえて。「――ちょっと君!」 クラブの7が叫んだ。「せっかく青い薔薇にしたのに、どうして赤い薔薇にするんだ!!」 左肩に咲いた強烈な痛みは、もう私には経験済みで、その部分をみることさえ恐怖だった。だから私は左肩から噴出した真っ赤な血が目の前のトランプの女王の顔や薔薇の生垣を彩るのをただ真っ直ぐに見つめることに努めた。「……大丈夫だよ、アリス」 どくどくと心臓が早鐘を打つのが聞こえる。ごぶりと生温い音とともに二回目の激痛が肩に走る。きっと白薔薇はいまにも私の左肩を喰らい始めているのだろう。 なにが大丈夫だというのかなんて、そんなことを聞く気にもならない。「ほら、見てごらん」 そう言ってトランプの女王は私の背後を指差した。私は恐怖と痛みでおかしくなりそうな脳みそを叱咤して振り返る。ここで振り返ることはできたのはこれ以上なく僥倖なんじゃなかいだろうか。 そして私は、彼女を見た。Title of "Three o'clock"To be continude...?*****僕は大体いつもアリスのタイトルを付けるときにyahoo翻訳を使います。だから今日もいつも通りyahoo翻訳を出して、「三時」と入力しました。いつもお世話になっているyahoo翻訳は「3:00」と表示してくれました。Oh Shit!!おかえりなさい、エリカ様。帰国後第一声が「オゥ、シット!」なのは如何でしょう。翼です。拍手解析を見たらぽちぽち久しぶりの拍手がみれて嬉しかったですー。うふふ、エイプリルだからかな(´▽`*)どもですどもです♪今日出かける予定だったのですが、洗濯物の干し方を間違えて出かけるタイミングを逸してしまったので、物凄いおもいつきでクッキーを作りました。ネットで検索して作り方をみたのですが、いやあテンパったテンパった。バターって液状化してもけっこう大丈夫なんですね。電子レンジでチンして液状化したバターをみて、「うっわマジこれどうしよう!」とかひとりでテンパってましたもん(笑)でも作り方はなんとなく覚えたので、また来年くらいに作ってみようかと思います。次はもっと薄いの作ろう。厚さ1mmくらいのでかいやつがいい。お絵かき練習中。身体が書けませんー。うだうだ。CanCamとかnon-noとか買ってくるべきかなぁ。個人的にmen's non-noが欲しい気がするけども。最近「舞妓はーん」を見ました。面白かった。あと久しぶりに「チアーズ!」と「ヤマカシ」を見ました。どっちもずっと好きだな。魔法にかけられてがみたい。それから父さんに「お前いい加減にバイトしたら?」と言われたので派遣から検索したアルバイトにネットで応募してみました。わくわく。できるといいなぁ。あ、あとアリス転載しましたー。どうでもいいけど第三会議室面白い。僕も死ぬ間際に「下衆が!!」とか言ってみたい。なんだこの箇条書き。まあいいや。おやすみなさい。 [0回]PR