インターホン 組み立てた梯子を上り門にたどり着く頃には、ポテトはしなしなでアイスはほとんど溶けてしまっていた。 なんとかアイスとポテトでできた梯子(すでに頼りないロープと化している)を上りきり、振り返って見ればちょうど組み上げた梯子が完全に崩壊した。 見上げるほど高い場所にあるカエルの公爵の家の門までたどり着く前に梯子が崩れていたら……と考えて、下には巨大なハンバーガーが巨大なクッションよろしく頼もしく鎮座しているので、まあ落ちても大事ないだろうと考えを改める。 ハンバーガーが固くなっていなければの話だけれど。 なにはともあれ、無事にカエルの公爵の家にたどり着くことができた。 私は門のボタンを押そうと手を伸ばす。「No push!」 突然聞こえた声に、私の肩は跳ね上がった。「This bottun push at for me buuun!!!」 私と門との逢瀬を邪魔するように、現れたのはサングラスをかけた外人だった。「You not known bottun」 しかし滅茶苦茶な英語だった。言いたいことはわかるけれど、ニュアンスしか伝わらない。 だから、いまの私にできることはひとつしかない。「Nooooooooooo!!!!!!」 外人の雄叫びに片耳を塞ぎ、カエルの公爵の家のインターホンを押す。『どなた様ですか?』 カエルの公爵の家の執事の声が、網目模様の通話口から聞こえてくる。私はボタンを押したまま「アリスです」と答えた。『お久しぶりですアリスさま。ただいま門を開けさせて頂きます。が、その前につかぬことをお聞きしてもよろしいでしょうか?』「なんですか?」『そこに、眠りネズミはいますでしょうか?』 隣を見れば、先ほどの外人がふらりと倒れていくところだった。いつのまにか取れたサングラスの向こうの目を閉じ、引き締まっていた形良い唇をだらりと開いて――すっかり眠ってしまっているようだ。 重力に身を任せて落ちていくさまはなんとも潔い。宙に舞った眠りネズミは数秒してボスンという音を立てた。下を覗き込めば、巨大なハンバーガーを片付けようとしていたハンバーガーショップの店員はカンカンに怒っていた。 それでも眠りネズミは起きない。 そういう風にできているのだ。「いません。ここには」 私はカエルの公爵の家の執事にそう返事をする。嘘はついていない。『では、どうぞ』 カエルの公爵の家の門がゆっくりと開いていく。私はやっとインターホンのボタンから指を離した。 下の方からなにやら言い争う声が聞こえてきた。どうやら眠りネズミが目を覚ましたらしい。「なるほど…ボタンを押せば眠るのね」 私は門をくぐる前にインターホンを振り返った。 どこにも見当たらなかった。title of "intercom."to be continude?*****長いな、アリス。(ぼそり)みなさんおはこんにちばん!翼です。面接に行ってきましたー!小さなお店で、接客業なんですが僕が吃音だということをちゃんと伝えたら「接客業だけど、大丈夫?」みたいな感じで問われました。「がんばります」みたいなことは言ったけど、どうなるかな。でも、とりあえず一日働いてくださいということで、一度働きに行ってきます。我が物顔で頑張ろう、うん。笑顔は大事だ。ちゃんとできるか不安ですが。ぶっちゃけ不安で不安でどうになかっちゃいそうですが・・・なんとかしろ、自分。いまのとこ、落ちる前提で受けたからなぁ。受かったら受かったで逆に萎縮してできなくなったらどうしよう(ぇていうかウエイトレスに、なるのかな・・・不安だ。。。rz話は変わりますが、ホームページの画像の表示のさせかたがわかりません。最初は表じされるのに、しばらくたつと表示されなくなる。なにかが間違ってるのかなやっぱり・・・。<追記>あ、できたかもです。デスクトップの画像使えるんだー。(←コンピュータ系専門学校生の迷言) [0回]PR