またか、と呟いた。 文字が消えたことをこれ幸いと、チェシャ猫の行方は本格的にわからなくなってきた。 芋虫にウサギの行方を訊ねた所、世界の果てに向かってマッハ2のスピードで走って行ったのだという。 世界の端の、世界の果て。 また面倒くさいところに行ってくれたものだと、私はためにためたため息を吐き出し、そうして芋虫の言うことは70%信憑性がないことを思い出した。70%。微妙な数字である。「そのバケットをひとつおくれ。そうすれば、ウサギのところまでの道順を教えてあげよう」 ひとつしかないバケットを指差して、芋虫は言う。芋虫の嫌みったらしい目つきは相変わらずで、臭いの強いパイプ煙草も相変わらずだった。そんな相変わらずの芋虫は、パイプ煙草の煙を吹きかけられて咳き込んだ私からバケットを奪うと勝手にウサギの足跡を教えてくれた。「ウサギは帽子屋の方からやってきてね、双子に挨拶をして少し談笑してからちいさな瓶を抱えてコサックダンスを踊りながら川の方に行ったよ。蟻の巣にでも入るつもりなのかね。間違えて蜂の巣に入らなきゃいいんだけどね。そのあとのことはわからないけど、どうやら眠り鼠を捕まえていったらしいよ。巾着袋のなかには一体何匹の眠り鼠が溜まっていることだろうね」 数えるまでもなく眠り鼠はこの世で一匹しかいないのだが、私はあえて黙っていた。このままこの場にとどまって、臭いの強いパイプ煙草の副流煙を吸い込みたくはない。「それじゃあ行きます。とにかくウサギは世界の果てに向かって行ったのね?」 私は最後の確認にそう聞いた。 芋虫はバケットと一口齧り、言う。「え、違うよ。ウサギはトランプ城へ行ったんだ」 またか、と私は思わず頭を抱えた。 芋虫の信憑性は、なかなかに低い。Tittle of "Alice and a green caterpillar"to be continude..?******眠い。頭痛い。部屋の掃除が進まない。バイトしたい。ベースしなきゃ。ヤバい。という感じです。みなさまこんにちばん、翼です。リリィさんのケーブル差すところが逝ってしまわれまして、有線でネットに接続できないので久しぶりにMacクン使用です。キーボードの間隔がちょう打ちやすい!!でもキーボードの印字がとこどころ消えているのでちと打ちにくい(笑)とりあえず、リリィさんは明日学校に持っていってみてもらおうと思います。またパソコン交換とかそれだけで済めばいいなぁ。棚が欲しい。物が溢れんばかりに、というより最早、物が溢れてるばかりに大変な事態になってます僕の部屋。あーまったくどうしよう。 [0回]PR