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死人を悼んで。

いえす!
みなさまハッピーバレンタインです!!!!
ぶっちゃけもう12時を大幅にオーバーしまして朝の4時とかなっていますが、この日記はあくまでも14日のものだと言い張ります!!
ていうかバレンタインに見えないタイトルだとか言わない(笑)

そんなハッピー(?)バレンタインな今日はクリスマスとは逆に命日であります。(クリスマスはキリスト生誕記念日のはず/ぇ)
バレンタイン牧師だっけな。

まあそんなことはこの日本にとっちゃあどうでもいいことです。
製菓メーカーにどんどこ踊らされちゃえばいんです。
僕は母さんからもらったリアルブタさんのチョコレートを、頭部の半分ほど齧ったところで残りを姉さんにかっさらわれましたorz
いーんだー・・・別にいーんだ-・・・。


さてさて、春休みにもなったしいっちょバレンタインだしということで、(日付をオーバーしてま(以下略)とことん甘ったるいものを書いてみました。
一番したにありますー。SSSだしさらっと読めるのでどぞどぞ。



話変わりますが、今日(15日)はクラス会です。
3時集合だけど起きれるんかいな僕は・・orz


14日の拍手ありがとうございました!
その一言が元気のもとです!!(*´∀`*)ノシ










V.D.SSS

*****


「100倍返しね?」

笑いながら差し出されたチロルチョコ。
ちいさな掌にのった、黒い包み紙に包まれたチョコレートの価値は1個20円。

「100倍返しってつまり2000円」
「洋服とかでいーよ」
「男が服贈るのって脱がせたいからって話聞いたことない?」
「あれ、脱がせてくれたっていーのに」
「ならそっちが裸にチョコ塗って、リボン巻いて、アタシを食べて~って言ってくれればいいんじゃねえの?」
「やだ。めんどくさいもん」
「うっわ。そいうのがマンネリへの第一歩なんだぞ」
「でも実際にそれをやろうとするとけっこう費用かかるけど、出してくれんの?」
「やっぱ普通が一番ですねー」

オレは笑って彼女の手からチロルチョコを受け取る。

「いただきます」
「私を?」
「アホか」

包み紙を机にのせたら、彼女がそれを手に取った。
手元を見ていたら包み紙で紙飛行機折り始めて失敗して放り投げた。
馬鹿みたいに可愛い。

・・・・って、そう思う俺が馬鹿なのか。

「ホワイトデーのお返し、100倍返しで待ってるからね」

声を弾ませて言う彼女にオレは曖昧な返事を返してチョコを口の中に放り投げる。
舌に転がる味は、昼休みに食べたポッキーと似てるけど。

「さてここで問題です」
人差し指をピンと立て、近づけてくる彼女。
「はいはい」
「今日の私はなんて可愛い髪形をしているのでしょうね?」

ふふふと笑う彼女。
ふたつに分けたみつ編みにピンク色のリボンをつけて。

今日はやたら手の込んだ髪型してるなと思っていたらそういうことか。

「なに、リボン解くのはプレゼントを開ける合図?」
「あれ、今ここでプレゼント開けちゃうわけ?」

「けーち」

オレは笑いながらふたつめのチロルチョコを手に取った。
黒くないきなこ味のチョコは舌に馴染まない。

「けちですよー?」

笑う彼女の手を取って引き寄せれば、なにかな?なんてわかりきった問いかけを向けられた。
知ってるくせに、なんて恥ずかしい台詞を言う度胸は俺にはない。

だから、彼女に向けてチロルチョコを差し出した。
包装紙なんか重力に任せて、市販品の甘ったるさに身を任せて。

けれど、なにより彼女のが一番甘そうだなって思ったのは、多分、絶対、言わないでおく。


fin
*****

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