忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

無しが良いのか。

なぜか有線で繋ぐとブログの編集ページに飛べない、ワイヤレスだと飛べた、というなんともややこしいことになっています。そんなわけででメモ帳に書いていたのをただいまアップでございます。
なんかやだなぁ。メモ帳に書いてからコピー&ペーストすると、何故か文章が途中で改行されるんですよね。うーん、直すのは楽しいんだけど些か面倒くさい。


そんなわけで今日も遅刻しました。翼です。
いい加減、日付が変わる時刻になってから日記を書き始めるのはやめたほうが良いということに気づき始めました。なんだって夜に文章が浮かぶんだ。
でも今日は9時半に教室へ着いたら友達に「今日は早いやん」といわれました。駄目だ、人間失格だ、太宰治だ、いや彼ほど性格捻じ曲がってないと思いますが。

3限がないので、友達と一緒にアバンティへ買い物に。
色々見て回ったのですが、友達はピンとくるものがなかったらしくなにも買っていませんでした。
僕は前々から目をつけていたスカートを購入。しかもBPN。お値段ずばり8000円。高いよ。
でも以前同じお店で2回ほど商品を買い逃した事があったし、「普通の服でも合うよ」と友達に言ってもらえたのが決定打。しかしこれで穿かずに終わっても僕は後悔しなさそうでちょっと怖いです。
それからポムの樹へ行って昼食。さすがポムの樹、やはり美味しいです。卵がふわって、ふわって!

それから学校へ帰り、文章構成法の授業を一番前、教壇の前で受けました。
しかも堂々と本片手に。そして爆睡。うわぁ、嫌な生徒だぁ・・・あはは☆

家に帰ってから銀行へお金を振り込みに行こうと思っていたのですが、小雨が降ってきたので母さんに頼みました。
そのかわりに洗濯物干しを命じられます。小雨は、僕が洗濯物を干し終わる頃には止みました。ちぇ。

それから、とくになにをしたというわけでもないのに(いや、オークション出品者さんへメール打ったり、ハツカレ観たりしたけど)、あっという間に時間は過ぎてしまいました。嗚呼、無常。そして止まらない西尾維新・・・・・いーちゃんと零崎の掛け合いが面白い。


えーとなんだっけ。
そうそう、拍手ありがとうございます!
これからも皆様に面白いと思っていただけるような小説を書けるように頑張ります!!



おわり。

























勝手にハロウィン小説第三弾。
ただし続くかどうかはわかりません。




*********

 宵宮がアクィアと暮らし始めたことについて、誰も何も言わなかった。
 だから私も何も言わなかった。ただつい、と心の中で手を挙げて、それが皆に気づかれることなく波に漂って消えることも、予想の範疇だったし、それに宵宮とアクィアが気づいていたのも私は気づいていた。
 そして、それについて一言も口を挟まないのが、暗黙のルールだった。
「カワイソー」
 からかうような口調でそう言って、鋭い犬歯を覗かせたオッドが笑う。間違い。笑いながら、見下したのだ。
「それって結局おいてけぼりを食ったってことなんじゃない?」
 ころころと楽しそうに笑うオッドの背後には、オッド自ら選り好みした絶世の美女達が控えている。四六時中主人の身の回りの世話をする彼女達は、オッドのいわば女中であり食事だ。見た目が美しいならその味もさぞかし美味だろうと思うが、生憎と私に吸血の本能はないので、彼女達を食べたいとは思わない。
「可哀想なリトル・レディ。あーなんて不幸なんだろうね。可哀想にもほどがあるよ。喩えるならそう――給食に出る、後で食べようと取っおいて結局忘れられて腐っちゃうデザートくらいに可哀想だよ」
 ニュアンスはわかる喩えだ。でもそこまで言われるほどでもないと思うのだが。
「でも、だからって、なにもこんなところで自殺ごっこはないんじゃない?」
 ふいにオッドは目を細めて憐れむように私を観察する。目に合わせていた視線をゆっくりと下にさげ、ありきたりな言い方をすれば舐め回すように、上から下へずるりとその血の様に真っ赤な瞳孔を下げていく。嗚呼、なんて快感なんだろう……そう言ったのは不肖、私の兄であるが、私は彼と違って変態ではない。どちらかといえば、流れ尽くさんばかりに勢いよく溢れ出している夥しい量の血を見ても何の感情も瞳に映さないオッドに苛立ちを覚える人間だ。自傷癖はあるが、決して被虐趣味も精神的加虐趣味も私には備わっていない。
「……ちょっとね、頭に血が上ってるのよ。だからこうやって抜いてるだけ」
「勿体無い。どうせなら僕に飲ませてくれればいいのに」
「それだけは絶対嫌」
「なんでさ?」
「え、なんとなく」
 なんていい言葉だろう。「なんとなく嫌」。それ以上に生理的な拒絶を表現できる言葉があるだろうか。案の定、オッドは不服そうに眉を寄せて、両手を腰に持ってきた。さあ、何か言われるぞ。と私は胸中で身構える。
「なんとなくはないでしょー? こんなに愛情を注いでるのになんでわっかんないかなー? 聞きたまえよ、僕の愛しいリトル・レディ。そんなに自分を傷つけても得られるものなんて何も無いだろう?」
 平穏です、と言おうとしたけれど、オッドは話の途中で口を挟まれるのを極端に嫌う。だから私は開きかけた口を慌てて閉じた。ガリッと嫌な音がして、思わず口元を押さえた。私は舌をかむ、ということができず、いつも頬の内側をかむ、という実に器用なことをしてしまう。オッドは私の挙動に気づくことなく(気づいていてあえて何も言わないのかもしれないが)話を続ける。
「そうやっていくら血を流して、溺れてみせたって、誰も助けようなんて思わないよ。だって君は永遠のデッド・パーソン。栄光のDP。そんな生優しいことじゃ死ぬわけ無いからね。助けるだけ無駄だって、神様だって隣人だって皆思っているさ。せいぜい誰かに首を切り落とされるか、普通の人間と同等の寿命が来るのを待つしかないね、君が死ぬ方法としては」
 全く、とオッドは肩をすくめる。
「本当に可哀想だねぇ」
 くすりと笑う。流石、血統なだけあってオッドは美形だ。まだ若い容貌のくせして、大人を喰ってしまうくらいの強い微笑。少なくともジャニーズ入団は軽いだろう。もしもオッドが、無類の女好きでなければ、の話だけれど。
「何が一番可哀想かって、リトル・レディ、君の味方が僕しかいないことにいまだ気づかないことだよ」
 そう言ってくすくす笑う。オッドの後ろに立つ絶世の美女達が、一斉にはあ、と恍惚の表情を見せる。
 この人たち馬鹿なのか?と一瞬思った。もちろんそれは彼らの主従関係から生じる最早細胞レベルに組み込まれた反応なので、卑下する理由には不十分だけれど、でもオッドがストーカー集団を引き連れて歩いてると形容するならば、「馬鹿なのか?」と思ってしまっても詮無い相手ではあろう。
「ほんっとーに可哀想だなぁ」
 くすくす笑いがくつくつ笑いにかわるころ、空にかかっていた灰色のヴェールから月が顔を出した。三日月でもなければ満月でもない、中途半端に満ちた月が、赤紫というなんともえげつない色をして私達を見下ろしてくれる。
「見てみなよ。綺麗な月だね」
 はたしてオッドの色彩感覚とか美的感覚は正常なのだろうか――なんてことは私が気にしても更々意味がない。彼は美術評論家としてある程度名が知れているのだ。恐らく美的感覚が異常だということはないだろう。
「また、誰かが死んだのかもね」
 赤紫の月はこの世界の誰かへの追悼なのだという。誰が死んだのかは知らないし、いま知る意味もあまりないだろうから、たと



「――ねえ、知ってる? 赤紫の月は、DPが死んだことを意味するんだよ」
 歌うようにオッドが囁いている。瞼を上げれば目の前にいて、私は驚いて思わず固まってしまった。
「……それは現実に? それとも精神的に?」
 驚きを悟られたくなくて、故意に顔の筋肉を歪めて表情を作る。嫌そうな顔、上手く出来ただろうか。
「さあね。それは僕も知らないよ。片方かもしれないし、両方かもしれない。とにかく僕はそう聞いただけ」
 内緒だよ、と言って口元に人差し指を立てる仕草が子供っぽい。外見には相応だけど、年齢不相応な仕草である。少なくとも私は三十路越えの男がその仕草はどうかと思う。口には出さないけれど。
「でももしも、あの月が君が死んだことを意味するのなら、遺体は僕がもらってあげるよ」
「いえ、結構です」
「えーどうしてー?」
「あの月が私が死んだことを意味するのなら、私はいま一回死んだだけ。DPは死ぬ事があっても、絶命することはないの」
 DPの死、生、蘇生、に関しては諸説あるし、その数は未だ増え続けているらしい。さぞかし聡明で高名な医学者様たちは己の持論こそが正しいと口汚く戦争しているのだろう。中には「DPはいつかゾンビのように人を襲う」なんて根拠のないことを言っている輩もいるらしいけれど、根拠がないのはすべての諸説に言えることであって、何事も可能性はゼロではないのだろう。たとえば、私がこのさき永遠にオッドになびかない可能性もゼロではないのと同じように。
「死なないの?」
 オッドが私の首に腕を回す。せっかくグッチのジャケットを着ているのに、私の血で汚れてしまっても構わないのだろうか。構わないんだろうな、オッドという人はそういう男だ。無類の女好きで、女性のためならえんやこら。
「死なないよ」
 ため息交じりに私が言うと、ひどく嬉しそうに微笑んだオッドは意気揚々と私の首に口付けた。ぬるりと滑る感覚、そして激しい吸引。切り裂いた患部が、とても痛んだ。
 オッドがくすくすと笑う。
「君は強いね。だから誰にも助けてもらえない。ずっと、ずっと。きっと僕にも」
 果たして私の血は美味しいのだろうか。私は貧血でくらくらする頭で思った。
「本当に可哀想だね、リトル・レディ」
 その言葉につい眉を寄せた。
 私はもう二十歳だ。リトルを付けるのはやめて欲しい。

*********

ハロウィン小説、短編に入れるかどうしようか迷っています。
別にいれなくてもかなー。

拍手[0回]

PR