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「流石ボク!まさに予想通りの結果だね」


休みが終わりました。
バトンの予想は当たりました。

2限目のHR。1時間遅刻。
3,4限目のアルゴリズム。爆睡。

なんだこれ。なんだーこれ。
いい加減、学生であるという自覚を取り戻さねばなりません。ヤバイを通り越しているぞ、自分。

そんなわけでバイトを辞めたい翼です。



やりたいことが多いけど、片付ける前にやらなければいけないこともあって、それを考え出したらキリがないうえに考えたらまた鬱々としてしまいそうで怖いです。だからついつい考えないでいる。うーあー。
部屋の掃除とか(現在本当に寝れない具合)勉強とか(いよいよついていけてない。課題も溜まってる)とか色々。

うーでもなにかしらやるしかないんだよな。
とりあえず、父さんのバイトが最優先だなぁ。


あ、全然関係ないけど、yahooオークションでまた落札しました!
ゼノギアスのメモリアルアルバム(2080Yen)と公式設定資料集(7600Yen)!どちらも絶版になっているので、本当に嬉しい!!

それからまたTSUTAYAでDEATH NOTEの後編チケットを買ってしまいました。
もうね、馬鹿かと。
お金が入るとすぐこれです。自重しないとだなぁ。


でも明日は友達と買い物・・・orzorzorz
本当に駄目だな、僕って奴ぁ。




とりあえず、おやすみなさい。

































***********

 アクィアはリリスがまた死んだことに対して何の感慨も抱いていないようだった。
 "また"というのは、リリスは簡単に言うとDeadPerson、通称DPと呼ばれる、頭や心臓を潰されたり、首を切り落とされたりしない限りは死ぬことのない(というよりは何度でも生き返る、と言った方が正しいかもしれない)種族だからだ。そのうえ「自害症」なんていう物騒な精神病を抱えている種族らしい。
 らしい、というのはその話をアクィアに聞いたからで、アクィアは嘘吐きだからだ。
 だから、アクィアが本当はどう思っているかなんて、俺は知らない。
「悲しくないのー?」
 アクィアが読んでいる雑誌を、裏の方から押し上げて尋ねてみた。眉を上げただけで、アクィアは俺の行動に何も言わずページを捲った。
「別に。死んだのは私じゃあないし」
「お見舞いとか。行かないの」
「なんで?」
「友達だから?」
「何故疑問系」
「だって俺はリリスの友達じゃないし。アクィアはリリスの友達だろ?」
「さあね」
 ぺらりとページを捲る音。ゴシップ雑誌の何が面白いのか俺にはさっぱりわからない。それなのにアクィアはいつもそういう、女性週刊誌だの金曜日に発行される某ゴシップ雑誌だのを買ってくる。他人事に誰より興味のなさそうなアクィアがどうしてあえてそんな雑誌を好むのか、出会って三年、いまだにわからない。
「……なあなあ、アクィアは死ぬのか?」
「言葉の意味がわからないんだけど……」
 呼んでいる雑誌からちらりとも視線を上げずにアクィアは応える。コイツは親から「人と話すときは目を見なさい」と教わらなかったのだろうかと思ったけれど、考えてみれば、アクィアの親がアクィア一人に構えるはずがない。アクィアの兄弟は、それこそ数十人らしいのだ。
「えーと、アクィアはリリスみたいに、青酸カリ50mlを一気飲みしたら死ぬの?」
「そりゃ、私はゾンビじゃあないからね」
「あ、それって差別的発言」
「区別、だよ」
「区別じゃない。差別だ。それに屁理屈だ」
「全部同じものだよ」
「違うよ」
 言って、アクィアの綺麗な青色の髪に手を伸ばす。下から見上げるアクィアの髪は、電球の光がうっすらと透けて見えた。青色のカーテンの中に浮かぶ、病弱なまでに白い肌がまるでこの世のものとは思えないくらいに綺麗だ。――なんてクサイことを言ったらきっと怒られるんだろう。
「病院、行かないの」
「時間の無駄でしょ」
「ひっどいなー。それでも友達?」
「私にとったら、5回以上話せばみんな友達よ」
「あー……うん、そんなカンジ」
「嘘」
「嘘かよ」
 つい噴出してしまう。アクィアは本当に自然に嘘を吐く。
「お見舞いには行った。でも歌え、なんていうもんだから即行帰ってきた」
「嫌なの?」
「止められてるの。漁業組合の訴えで、向こう半年は歌手活動は禁止」
「あらら可哀相に。それってたんに漁船のおっちゃんの舵の取り方が悪いだけなんじゃん?」
「さあね。でも実際問題、リリスのお父さんが海に投げ出されてまだ見つかってないみたいだからね。でもリリスはそれをわかっててリクエストしてくるから、いい性格してるわ。まったく」
 俺はリリスに会ったことはないけれど、アクィアの話を聞く限り、可憐で清楚で、可愛くて、口が上手くてそのうえ根性が曲がっているらしい。嘘つきで無愛想なアクィアの友達にはぴったりのタイプだと思う。
「でもそっかあ。じゃあ向こう半年はアクィアの歌聴けないんだ」
「海が荒れるから」
 だったらヴィジュアル系の歌なんて歌わなければいいのに。
 思ったことの6割は口に出さないのが俺の主義だ。だから俺はただ頷いておいた。アクィアの歌声ならどんな歌だって良い、というのが、真実の本音であるし。
「大変だね」
「別に」
 バサリと週刊誌が机に投げられた。そうして手に取る、今日発売のゴシップ誌。
 雑誌を開いた手にはうっすらと水かきが残っていた。隠しきれていない鱗をそっと撫でて、その腕の冷たさにほっとする。
「風邪ひくなよ」
「それ、言う相手間違えてない?」
「心配してるの。風邪ひかなくても、夜の海を泳いでて一歩間違って捕まっちゃって食べられちゃったりしたら俺悲しいよ。リリスはちょっとくらい肉食べられても死なないんでしょ? 血飲まれても死なないんでしょ? でも、アクィアは違うでしょ?」
 すうっと鱗が消える。残念、あのざらざらを撫でる感触は何気に気に入ってるのに。
「アクィアを食べた人間が不老不死になるなんて考えただけでぞっとするよ。それなら俺が不老不死になる」
「光栄だねぇ」
 アクィアは笑うことなく嘯いた。
 パサリ、とページを捲る音がする。青い髪は、きっとこの世界よりは綺麗だ。


fin
***********

いつのまにかハロウィン小説?第二弾。
リトルマーメイドのスペシャルエディションが欲しいですよ。

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