芋 どうもこんにちばん。翼です。田舎で芋ほりしてきましたー(・ω・´)けっこう獲れたんですが、日陰だったのかどうなのか、すごくひび割れていました。ちなみに大根とかほうれんそうももらってきました。田舎っていいなあーって思った。昔は栗拾いもしてましたが、そろそろ祖母が山の管理が難しくなってるみたいで栗は無理だなーとちょっぴり残念に思っています。秋の味覚、たくさん味わえるといいなぁ(´ワ`*) 黄緑色の電柱が破壊され、舗装されたコンクリに大きな穴が穿たれていた。島には地下を使った建造物はあるけれど、地下道というものはあまりない。そして事件が起こったのが深夜だったこともあり、怪我人は事件の当事者を除いてひとりもいなかった。 しかし事件といっても、その当事者である少年にもそれがどういった事件であったのか判然としなかった。 その朝、道に穿たれた大穴の中から上を見上げ、降り注ぐ朝日の光を浴びてきらきらと輝く土埃を見ながら少年が思ったのは、「朝ごはんに間に合うかなあ」というものだった。 自力でコンクリの中からはいだし(彼は空を飛べないのだ)、我が家である施設へと向かって歩き出した。確認すると怪我はないようで、少年はその顔に疑問を浮かべたまま、ゆっくりと坂を上り始めた。 青みを増していく空に浮かぶのはふたつの月。 坂道の中腹で空を見上げた少年は、土に塗れた袖で顔をぬぐった。「……三日月って、どんななんだろう」「そんなもん、月の端っこを吹き飛ばしたら見れる」 小さな妖精は手の上で手榴弾をもてあそびながら、両手を顔の左右に掲げた少年へ顔を向けた。「あの……僕これからシャワーを浴びて……その、学校に行かないと……」 とんできた険のある視線から逃げるように、気まずそうな表情で少年はリビングのテーブルを見た。すっかり空になった大皿と汚れたいくつかの取り皿。その間には少年のために用意されたであろう、一点のくもりもない取り皿がポツンと取り残されている。 ああ、やっぱり食べ逃した。きゅう、と小さい音で空腹を訴える腹を押さえて少年はがっくりと肩を落とした。「じゃ、じゃあ、僕、とりあえずシャワーに行ってくるよ」 ホームの食事は弱肉強食。早い者勝ちが基本なので、大皿に何も残ってないとか自分の取り分すらないというのはもう慣れている。 しかし、どうせ学校の購買にでも行けばパンでも買えるだろうと少年は考えた。ただでさえ少ない小遣いは減ってしまうが、別段交友関係が広いわけでない自分にはダメージというえるものでもない。それよりもはやく体の泥を落として、学校にいかなければ遅刻してしまう。 そう思いバスルームへと体を反転させた少年を、その小さな背中にかかった声が引きとめた。「待て。今日は学校に行くな」「……え?」「変顔すんな。テメェは今日一日俺様とデートだ」「で、でーと?」 奇天烈な動物を見たような顔で笑う妖精に、変顔なんてしてない、と突っ込みをいれることも忘れてしまう。嫌そうに顔をゆがめる少年を見て、黒い妖精はニヤリと不敵な笑みを浮かべる。「そうだ。どこに行き、誰と遭って、どうやって帰ってきたのか。それを思い出させてやるから、この優しい俺様とデートするぞ」 小さくゆっくりと少年は首を左右に振る。青くなったその顔は徐々に頬がひくひくと引きつって、まるで笑い出しそうな表情をしていた。「デートコースはそうだな……まずセイレーンの入り江で妖艶な人魚を観賞、ツォハノアイ溶山のキャンプで異端民族と交流を持ち、最後はマーカリブ海で鰐釣りでもするか」 いやいやするように首を強く振る少年は、妖精がなにかを投げたのを見とめると即座にその場にしゃがみこんだ。 ボンッと音を立てて火花が舞った。「しっかりエスコートしてやるぜ?」 彼は床にしゃがみこんでいる少年を見下ろして、満足げな顔でにやあと笑った。Title of "Invitation of a date."to be continude...?*****ちょっと手抜き(・ω| [0回]PR